昨年秋、「運慶展」(東京国立博物館)や「国宝展」(京都国立博物館)などがブームとなり、連日の大行列が話題になった。今年も美術館や博物館では魅力的な企画が目白押し。また、東京・上野動物園ではパンダの赤ちゃん香香(シャンシャン)の公開が始まり、こちらも多くの人が足を運んでいる。
今年も思いっきりレジャーやカルチャーを楽しみたい、もしくは今年こそはアクティブにいろんなところに行ってみたい…そんな人たちにお勧めしたいのが年間パスポート(年パス)だ。
年パスといえば子供向けの遊園地やテーマパークを思い浮かべるが、最近では通常の年パスより安い“シニア向け年パス”を販売する施設も増えているほか、前述した美術館や博物館、庭園など“大人の遠足”にぴったりのものも多いのだ。
「得して楽しむ」をかなえるため、年パスを愛用しているファイナンシャルプランナー・山崎俊輔さんが、上手な買いかたを教えてくれた。
「まずは、“何回通えば元が取れるか”を計算してみましょう。『利用料金』が500円、『年パス料金』が1500円なら3倍の価格なので、年に3回通えば損しないということ。2倍なら初回ですでに1回分の元は取っているので、1年以内にもう一度行けば損しないのでお得といえます。元を取るために通うのは本末転倒ですから、自信がなければ無理に買わないで」
博物館などで特別展には別途追加料金がかかったり、テーマパークではアトラクション代金が加算されるなど、年パスは“あくまで基本料金のみ”という場合もあるのでサービス内容の確認は必須。内容を確認することでさらなる特典に気づくこともある。
「駐車場や売店の割引を受けられたり、提携施設に無料で入場できたりするので、確認するといいですね。施設によっては、優先的に入場できることもあるし、年パス会員の限定イベントを実施している施設もあって、金額に換算できないメリットもあります。気に入った施設なら、年パスを買えば楽しみが2倍、3倍になりますよ」(山崎さん)
注目したいのが「たった2回で元が取れる」年間パスポートだ。初めて訪れたときに申し込めば、すでに1回分は元が取れるため、あとは1年間のうちにもう1回行くだけ。“2回目以降は無料”になる。一方、元を取るためには3回以上の来場が必要だが、「同伴者も安くなる」という特典がついた年間パスポートも。一緒に行った人にも喜ばれるうれしい特典だ。
【2回で元が取れる年パス】