昨年11月19日、千葉県船橋市にあるラブホテルの一室から服を着たまま、仰向けになって亡くなっている50代の女性が発見された。着衣に乱れはなかったが、遺体の首には絞められたような痕が残っていた。
そして翌20日、千葉県警は殺人の疑いで習志野市に住む無職・安垣瑠威被告(31才)を逮捕した。「首を絞めて殺した」と容疑を認めている。
被害女性・A子さん(51才・既婚者)と安垣被告は1年以上にわたり、不倫関係を続けていたという。20才を超える年の差カップルの間に一体何が起きたのだろうか。
今回の取材中、A子さんを知る誰もが口を揃えて「真面目で控えめな普通の主婦だった」と語っていた。彼女のような“普通の主婦”が不倫に走り、トラブルに巻き込まれることは、決して珍しいことではないという。夫婦問題研究家の岡野あつこ氏が警鐘を鳴らす。
「人妻が不倫関係を清算しようとしたところ、トラブルに巻き込まれるというケースは年々増えています」
岡野氏によると、昨今、乱発する芸能人の不倫報道によるモラルの低下や『昼顔』(フジテレビ系)や『あなたのことはそれほど』(TBS系)など、不倫ドラマのブームにより、不倫が身近になり、主婦たちが気軽にアバンチュールを楽しむようになったという。だが、始めるのは簡単だが、終わらせるのが難しいのが不倫だ。
「今の人妻って、きれいにしている人が多いし、包容力もあるので、若い男性にモテるんです。家庭に不満を持っている人妻が、若い男性にアプローチされて、つい関係を持ってしまうというケースは少なくない。
最初はお互いにのめり込んでいても、相手の男性から“旦那さんと別れてくれ”“ぼくと一緒になってくれ”と言われ始めると、女性って急に冷静になるんです。経済的なこと、子供のこと、世間体を考えると、家庭を壊したくはない。内緒で遊んでいる分にはいいけど、それ以上は嫌だから逃げたくなる。
すると相手の男性は“あんなに愛し合っていたのに、なぜ?”って余計追いかけてきて、悪循環に陥る。今回の殺人事件も、もしかしたらそのパターンなのかもしれません」(岡野氏)