現役港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏のもとに、大雪のさなか、何人かの男性からメールが届いた。吉川氏は彼らを「ハイエナ港区おじさん」と呼ぶ。どういうことか。
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「東京都心で雪」と聞いてもいつも大して積もらないが、今回はけっこうな大雪である。外は真っ白だ。
ふと窓から携帯に目を移すと、あまり見慣れない名前からメールが来ている。しかも数人。これは天気が荒れると発生する“ハイエナおじさん現象”である。
「早くお家に帰りなね。あ、うちにくるう?」
「寒いねぇ、二人で温まりたいな(^_-)」
こんなメールをしてくるのは、決まって中小企業の社長または自営業の男性たちで、けっこう年が上の独身である。飲み会で出会うと金持ちアピールをするが、中身は単なるおじさんだったりする。私は「ははは。寒いですね」くらいしか返信しないのであるが、「冷たいな、リサコちゃんが冷たいから風邪ひいたらどうするの?(^_-)」なんてイタイ返事が来たりする。そんな男は、ブロックして永遠の終わりを告げる。
台風の日もメールが来る。
「雨すごいよぉ。タクシーもやっと捕まった。リサコちゃんはお家にいる?」
「家でひまだなあ。リサコ何してるの? 六本木で飲んでたりする?」