史上最年少の14歳で全日本選手権を制し、東京五輪では金メダルの期待もかかる卓球の張本智和。その“代名詞”となっているのがポイントをあげた際の「チョレイ!」の雄叫びだ。
絶好調男にあやかって、「チョレイ!」は他の選手にも“伝染”。同大会女子で優勝した伊藤美誠(17)も、ポイントをあげるたびに叫んでいた。
卓球日本代表選手は合宿などで一緒に過ごす時間が長いため仲が良く、「そのうち平野(美宇、17)、早田(ひな、17)あたりにも『チョレイ』が広まるのは時間の問題」(卓球日本代表関係者)と噂されるほど。
ブームになりつつある「チョレイ」だが、その意味は関係者を含め誰も知らない。仙台に住む張本の父・宇さんさえも首を傾げる。
「息子に聞いても『意味なんてない』というばかりで……。中国語か日本語かさえわかりません。智和が叫び始めたのは小学校4年生の頃(2013年)。福原(愛)選手が、智和が通っていた小学校に来て試合をしてくれたことがあるんですけど、その後に『チョレイ』と叫ぶようになった」
果たして「チョレイ」のルーツは──実は、張本よりも前に使っていた選手がいる。2004年アテネ五輪、2008年北京五輪と2大会連続で金メダルに輝いた中国の英雄・馬琳だ。
「2000年頃から引退する2014年まで馬選手はポイントを獲得するたび『チョレイ!』と叫んでいた」(前出・関係者)