1月22日、東京に4年ぶりの大雪が降った。積雪量は23cmだった。あるオフィスの窓辺では40代の女性陣が集まって、積もり行く雪を眺めながらこんな会話を繰り広げていた。
「この降り積もる雪を見ているとglobeの名曲『DEPARTURES』を思い出しちゃう。はじめて彼氏と行った、スキー場で流れていたの。あの頃を思い出すわ…」
「わかる! リフトの上って、ふたりっきり。一面に広がった銀世界を見下ろしていると、サビの“どこまでも~”ってメロディーが聴こえてきて…。彼とならどこまでもいける、って思ったんだよね」
「若かったわよね(笑い)。怖いくらい誰かを強く想う気持ちが、真っ白な雪の世界とマッチしていて…。KEIKOの澄んだ歌声が白銀の世界に吸い込まれると、胸の奥がキュッとなったんだよね」
「でも、こんなときに雪が降るなんて、なんだかできすぎじゃない…?」
大雪が降った3日前、『DEPARTURES』の生みの親である小室哲哉(59才)が引退を宣言した。『週刊文春』で報じられた不倫疑惑に端を発した、突然の引退劇は小室本人の進退だけでなく、「不倫報道の是非」の議論に発展した。そんな中「不倫騒動」以外の部分でざわめいているのが、“小室世代”と呼ばれるアラフォーの女性たちだ。
◆恋人に曲を書いてデビューさせただけ
1990年代半ば以降、ヒットチャートの上位は小室がプロデュースした“TKサウンド”が独占していた。ドラマや映画の主題歌も、CMソングも、カラオケで歌われるものも、すべて彼がプロデュースした“小室ファミリー”ばかり。
本誌・女性セブンは20~50代1000人を対象に“好きなTKサウンド”アンケートを実施。その結果が以下のランキングだ。
【好きな小室哲哉プロデュース曲ランキング】
第1位 安室奈美恵『CAN YOU CELEBRATE?』1997年
第2位 篠原涼子with t.komuro『恋しさと せつなさと 心強さと』1994年
第3位 globe『DEPARTURES』1996年
第4位 華原朋美『I’m proud』1996年
第5位 華原朋美『I BELIEVE』1995年
第6位 trf 『EZ DO DANCE』1993年
第7位 trf『寒い夜だから…』1993年
第8位 TM NETWORK『Get Wild』1987年
第9位 trf『BOY MEETS GIRL』1994年
第10位 H Jungle with t『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント』1995年