「女性蔑視」を理由にF1でグリッドガールが廃止されることになった。ネットでは「レースクイーン廃止かよ」と大きな話題になっている。それに対し、港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏は燃えている。「なぜ、彼女たちは憧れだった仕事を奪われなければいけないのか」──吉川氏が“チヤホヤされる女子”の立場から綴る。
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「レースクイーン廃止」というキーワードがネットで大賑わいだ。F1のグリッドガールと一般的にイメージされるレースクイーンは違うものだが、とにかく、F1の発表では「現代の社会規範とかけ離れている」とのことだった。要は「女性蔑視だ」というのである。いや、そういう主張をする人たちに屈したというべきか、阿ったというべきか。
私の友人にもレースクイーンやラウンドガール、グラビアモデルや読者モデルをする子が何人かいる。セクシー女優もそうだが、そんな彼女たちの職種において、やりたくない人が無理矢理やらされているなら問題であるものの、そうでない場合、外野が「女性軽視!」「女性を売るな!」と騒ぎ立てるのは意味がよくわからない。
レースクイーンやモデルをしている子たちのほとんどが、夢の実現のため、チャンスと捉え、あるいはその仕事に憧れてやっている人だろう。容姿端麗なだけではなく、それに自分を磨く努力を重ね、自分に投資し、その職種についている。「レースクイーン廃止」は、そんな女性たちから職も夢もチャンスを奪うことになるかもしれない。誰得なの?
私たち港区女子も「金持ちの男に媚びるだけの女たち」という目で見られることがある。港区女子のような男にチヤホヤされる女性を批判するのは、チヤホヤされないでハンカチを加えてキーキーしている女性たちであることがほとんどだと感じている。レースクイーンを廃止したい人たちは、きっと港区女子も消えろと言うに違いない。
「そんなタカリ女がいるから、女性の立場が下がる。男がつけあがる」と言われることもしばしばある。そういうことをいうのに限ってモテない女子だったりして、「私はそんな安っぽい女になりたいとは思わない!」と鼻息を荒くしている。