元フジテレビアナウンサーの有賀さつきさんが1月30日、52才で亡くなった。病気を患っていたことも病名も周囲には明かさなかったという。
有賀さんがフジテレビに入社したのは、バブル華やかなりし1988年。同期の河野(現・花田)景子(53才)と八木亜希子(52才)とともに「女子アナ3人娘」と称された。
「それまでの女子アナはニュースを読むのが仕事で、お堅いイメージの職業でした。でも、彼女たちはそんな女子アナ像を一変させました。なかでもちょっと天然な魅力のある有賀さんは、『オレたちひょうきん族』や『とんねるずのみなさんのおかげです』など、お笑い番組やバラエティーでも大活躍。まさに“アイドルアナ”の元祖です。彼女たちの登場でフジテレビは黄金期を迎え、他局も女子アナを前面に出した番組づくりに舵を切った。20代前半の彼女たちのエネルギーが、テレビの歴史も丸ごと変えてしまったんです」(放送作家の山田美保子さん)
有賀さんは、女子アナの「フリー転身」の先駆者でもあった。人気絶頂の27才の時にフジを退社するや、すぐにテレビ朝日の『ミュージックステーション』に抜擢された。
タレントとしての注目度も度胸も一流。2000年に所属事務所社長との不倫が発覚すると、記者会見で堂々とこう答えた。
「奥様とお子様がいるので申し訳ないと思います。それ以上に、どうしようもない強い気持ちと、愛しているということです。将来は結婚したい。女ですから子供も産みたい」
そんな有賀さんの本音告白は世間で大きな顰蹙を買って、結局は破局。その後、芸能界を引退して翻訳の仕事をすると発表し、私たちの前にほとんど姿を見せなくなった。そんな彼女が再び世間を驚かせたのが、2002年、元上司で、フジテレビ解説委員を務めていた和田圭さん(65才)との結婚だった。有賀さんは本誌・女性セブンのインビューで「主人は私のトータルアドバイザー」と話している。