ビジネス

吉呑みvs呑みすき 牛丼チェーン「ちょい飲み」対決の軍配は

ビールに唐揚げの最強コンビが人気の吉野家「吉呑み」

 いま、「吉野家」が実施する牛丼無料キャンペーンの行列に話題が集まっているが、数年前から懐の寂しいサラリーマンを中心に「気軽に安く飲める」と人気になっているのが、牛丼チェーンの仕掛ける“ちょい飲み”店舗だ。いまや吉野家だけでなく、「すき家」も試験的にちょい飲みメニューを増やしている。フードアナリストの重盛高雄氏が、“吉呑み”“呑みすき”のライバル対決を飲み歩きレポートする。

 * * *
 景気回復の波が全国津々浦々に及んでいる──と述べられている今の国会。なんでもエンゲル係数が上昇したことから景気が回復し、食費の支出が増えていると解説されている。

 日本フードサービス協会による外食産業の動向を見ても、売上高前年比は2017年1~12月通年で100%を上回っている。ファストフード業態やファミリーレスト業態が全体をけん引していることから、外食産業全体としては好調といえよう。

 その中にあって、苦戦しているのが居酒屋業態だ。2017年全体でも100%を上回ったのは半分以下の5か月間。ボーナス時期の5、6、11、12月、そして卒業時期の3月のみであった。そういわれてみると、最近居酒屋に行った記憶は少ないという人が多いのではないだろうか。

 居酒屋といえば、歓送迎会や飲み会の定番として使われてきたものの、ここ数年各社とも苦戦している。総合居酒屋の苦戦をしり目に、成長を遂げているのが専門居酒屋だ。特に「鶏」をテーマにした定額居酒屋が好調だ。テーブルチャージやお通しといった消費者にとって「?」な金額を支払うよりは、明瞭な価格設定で人気を博している。

 そして、庶民の居場所として脚光を浴びてきたのが「ちょい飲み」。居酒屋やバーでがっつり飲むのではなく、食事とともにちょっと飲むという需要だ。当然財布にも優しい価格設定であることはいうまでもない。

関連記事

トピックス

アメリカの実業家主催のパーティーに参加された三笠宮瑶子さま。写っている写真が物議を醸している(時事通信フォト)
【米実業家が「インスタ投稿」を削除】三笠宮瑶子さまに海外メーカーのサングラス“アンバサダー就任”騒動 宮内庁は「御就任されているとは承知していない」
NEWSポストセブン
11月に不倫が報じられ、役職停止となった国民民主党の玉木雄一郎代表、相手のタレントは小泉みゆき(左・時事通信フォト、右・ブログより)
《国民・玉木代表が役職停止処分》お相手の元グラドル・小泉みゆき「連絡は取れているんですが…」観光大使つとめる高松市が答えた“意外な現状”
NEWSポストセブン
10月末に行なわれたデモ。参加者は新撰組の衣装に扮し、横断幕を掲げた。巨大なデコトラックも動員
《男性向けサービスの特殊浴場店が暴力団にNO!》「無法地帯」茨城の歓楽街で「新撰組コスプレ暴排デモ」が行なわれた真相
NEWSポストセブン
秋田県ではクマの出没について注意喚起している(同県HPより)
「クマにお歌を教えてあげたよ」秋田県で人身被害が拡大…背景にあった獣と共存してきた山間集落の消滅
NEWSポストセブン
姜卓君被告(本人SNSより)。右は現在の靖国神社
《靖国神社にトイレの落書き》日本在住の中国人被告(29)は「処理水放出が許せなかった」と動機語るも…共犯者と「海鮮居酒屋で前夜祭」の“矛盾”
NEWSポストセブン
公選法違反で逮捕された田淵容疑者(左)。右は女性スタッフ
「猫耳のカチューシャはマストで」「ガンガンバズらせようよ」選挙法違反で逮捕の医師らが女性スタッフの前でノリノリで行なっていた“奇行”の数々 「クリニックの前に警察がいる」と慌てふためいて…【半ケツビラ配り】
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子
《1円玉の小銭持ち歩く磯野貴理子》24歳年下元夫と暮らした「愛の巣」に今もこだわる理由、還暦直前に超高級マンションのローンを完済「いまは仕事もマイペースで幸せです」
NEWSポストセブン
医療機関から出てくるNumber_iの平野紫耀と神宮寺勇太
《走り続けた再デビューの1年》Number_i、仕事の間隙を縫って3人揃って医療機関へメンテナンス 徹底した体調管理のもと大忙しの年末へ
女性セブン
白鵬(右)の引退試合にも登場した甥のムンフイデレ(時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野親方 弟子のいじめ問題での部屋閉鎖が長引き“期待の甥っ子”ら新弟子候補たちは入門できず宙ぶらりん状態
週刊ポスト
大谷(時事通信フォト)のシーズンを支え続けた真美子夫人(AFLO)
《真美子さんのサポートも》大谷翔平の新通訳候補に急浮上した“新たな日本人女性”の存在「子育て経験」「犬」「バスケ」の共通点
NEWSポストセブン
自身のInstagramで離婚を発表した菊川怜
《離婚で好感度ダウンは過去のこと》資産400億円実業家と離婚の菊川怜もバラエティーで脚光浴びるのは確実か ママタレが離婚後も活躍する条件は「経済力と学歴」 
NEWSポストセブン