バレンタインは、実業家や弁護士、医師といった「ハイスペック男性」を狙って夜な夜な飲み会を開く「港区女子」にとっても重要なイベントだ。一方で、ハイスペ男性にとっては、多くの女性からアプローチされる機会となるから、時には“事件”が起きる。現役港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏がリポートする。
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今日は聖なるバレンタインである。みなさんはどうお過ごしだろうか? 私は、最近知り合ったハイスペ男性とフレンチに行く予定である。
バレンタインは、港区女子にとって“エビタイの日”となる。海老で鯛を釣る気満々でハイスペック男たちに高級チョコを渡すのだ。
単にホワイトデーのお返しを狙うという意味ではない。「渡したいものがある」という名目をつければ、忙しいハイスペ男を食事に誘い出すことができる。しかも、2月14日だけではない。その1日前、2日前でも(あるいは1週間前でもいい)、「渡したいものがある」作戦でチョコを渡すのは、数多くの女子を相手にしているハイスペ男の時間を自分だけのものにできるチャンスなのだ。逆に、チョコを渡す時間すらもらえないなら、港区女子としてまだ三流ということになる。
飲み会や合コンで初対面となる男性にだって、一流港区女子は気を抜かない。2月14日付近の飲み会では、1つ200円くらいのマカロンなどを持ち歩き、「バレンタインだから気持ちです☆」「せっかく出会ったから」と気配り上手をアピールするのだ。
しかし、ハイスペック男にとってみれば、バレンタインは多くの女からアプローチされる面倒なイベントなのかもしれない。バレンタインといえば、港区女子仲間の妹・エミが経験したこんな大惨事を思い出す。