昨年12月中旬、赤坂御用地にある秋篠宮邸の一室で、紀子さまは震えるほど固く受話器を握りしめられていた。電話口の相手は、将来、長女・眞子さまの“義理の母”になる小室佳代さん(51才)。紀子さまは静かにこう切り出されたという。
「おうかがいしたいことがあるのですが…」
ごくプライベートなことについてお尋ねになるのには、躊躇もあったかもしれない。それでも、娘を不安なく送り出してあげたい。そのためには、両家が信頼し合えなければならないと意を決せられたのだろう。わが子の巣立ちを迎えようとする2人の母が電話越しに向かい合うと、そこには一筋の亀裂が走った。
一般の結納にあたる「納采の儀」まで1か月を切っていた2月6日夕方、眞子さまと小室圭さんの結婚関連行事が、2020年に延期されることが発表された。
《私たちは、この度の延期を、新たな生活を始めるための時間を作る良い機会と考え、その時間を大切に、結婚までの期間を過ごしてまいりたいと思います》
眞子さまと小室さんが綴った文書には、「2年」という時間を前向きに捉えようとするお気持ちが滲んでいる。
「報道が先行してふたりの婚約が明るみに出たことで、結婚行事の段取りが拙速になってしまったという反省があるようです。それでも、眞子さまも小室さんも、慌ただしく準備を進めるより、しっかりと腰を据えて着実に門出の日を迎えようというお気持ちです。ふたりのご結婚の意思には、揺らぎはないといいます」(宮内庁関係者)
だが、ある皇室記者はこう疑問を呈する。
「ふたりの交際がスクープされる前の計画でも、宮内庁は眞子さまと小室さんの婚約内定を2017年秋に発表して、『2018年秋に結婚』という青写真を描いていました。つまりは、予定していたスケジュールとは大きなズレはなかったはずなんです。にもかかわらず延期となったのは、やはりいろいろな“事情”があってのことだったのでしょう」