年収数千万円、職業は実業家、あるいは医師、弁護士、外資系金融……そんな“ハイスペック男性”たちは、どんな時に結婚を決めたのか。現役港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏がリサーチした。
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いろんなタイプの既婚男性に同じ質問をしてみた。その答えから、ハイスペック男性の実像が浮き彫りになると思う。
「奥さんとの結婚の決め手はなんですか?」
「なんで結婚しようと思ったんですか?」
まず、ハイスペックとは言えないものの、日本の一流企業に勤める一般的エリートたちの答えから紹介しよう。
「彼女に、結婚しないなら別れる!と言われたから」
「仕方なく……プレッシャーに耐えかねて」
「会社が早く結婚しないと転勤になる仕組みだから」
「向こうの親に決めなさいと言われて」
だいたいが、“仕方なく”というパターンである。一般的エリートの中では、「この人しかいない!」と思って結婚した男は少数派なのではないか。
楽しみの選択肢が増え、増税が目白押しの時代に、ある程度自立している男性が自らの自由を縛ってまで結婚したいかといえば、NOということなのだろう。もちろん例外はあると思うが。
「子供が欲しかったから」
「大好きだった。今の奥さんしかいないと思った」
そう語るのは社長業に多かった。一代のプライドとして、家族への敬意は忘れないということだろうか。
最後に既婚ハイスペたちの回答を紹介する。これはみんな似たような感じだ。
「今まで長く付き合って、たくさん浮気しまくったけど、奥さんだけは何も言ってこなかった」
「学生時代から付き合ってて、干渉し合わない関係だから。自由にさせてくれるから」
「一回は別れたんだけど、他の女の子と違って、別れ際もセフレみたいな時期も一度も俺を責めなくて、別れたあとも俺を大切にしてくれたから」