出川哲朗、ロバート・秋山竜次、野生爆弾・くっきー…。自分の信じる芸を極めたことでスポットライトを浴びるお笑い芸人たち。そんな中、ガリットチュウ・福島善成(よしなり)の名前を最近よく聞く。芸歴20年以上のベテランだが、昔から地道に重ねてきたものまねに脚光が集まっている。人気の原動力と、これまでの経歴をひも解いた。
1997年から吉本に在籍し、翌98年に熊谷岳大(くまがい・たけひろ)とお笑いコンビ「ガリットチュウ」を結成した福島。現在40歳。愛くるしいベビーフェイスが特徴で、8年前、2010年FIFAワールドカップで活躍した本田圭佑への憧れから金髪にしている。
そんな彼のインスタを覗いてみると、架空の人物ではあるものの「言われたらそうかもしれない」と納得してしまう“ものまね”写真が多数アップされていた。例えば、
・夏までに痩せると宣言していたのに逆に10kg太った人
・母親がいなくなった途端、態度が急変する40代独身のピアノ先生
・ハロウィンではしゃぎ過ぎて友達とはぐれたが、ようやく連絡がとれた人
など、見ているうちにじわじわくるネタが多い。2012年の開設当初は家族と触れ合う姿や営業先の風景などを投稿していたのだが、2015年後半から上記のような人物描写の写真をアップし始めると、フォロワー数も「いいね!」の数も増加。
◇転機は「時の人」の模写