史上初の決勝トーナメント進出という快挙を成し遂げた日本女子カーリング。プレー中の笑顔がかわいいと話題になっているが、中でもスキップ・藤澤五月については「韓国でも人気沸騰」と報じられている。本当なのか。カーリング取材歴9年で、平昌五輪現地を取材した竹田聡一郎氏がリポートする。
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女子カーリングはラウンドロビン(総当たりの予選)が終了し、いよいよ準決勝が始まる。
日本代表のロコ・ソラーレ北見は史上初のクオリファイ(決勝トーナメント進出)を果たす快進撃。試合内容のほかにも、「おやつタイム」に「そだねー」という道産子の方言など、話題にこと欠かない。
カーリングに関する報道が数多ある中で、“韓国内でスキップの藤澤五月が可愛いと話題になっている”という記事が複数出ている。
「カーリング藤澤五月、韓国で検索上位 笑顔が非スポ根?」(朝日新聞デジタル、2月20日)
「カーリング藤澤五月が韓国女優似とネットで急上昇」(日刊スポーツ、2月20日)
「カーリング女子、藤澤五月『男心を撃つ10大美女』に 氷も溶かす韓国メディアの“ラブコール”」(産経ニュース、2月20日)
など、複数の媒体が伝えている。日刊スポーツの書いた韓国女優とは、2008年の映画『過速スキャンダル』の主演でブレイクしたパク・ボヨン(28歳)だ。明るく「チョンスンハンウェモ」(清純な外見)が共通しているらしい。
朝日が書いたように、実際に韓国の大手検索サイトNAVERで「日本 カーリング」と入力すると、検索ボックスには検索予測候補のキーワードで「藤澤五月」が浮かぶ。まとめや個人ブログなどが多く、プロフィールなどの基本情報がほとんどだが、ラウンドロビンで韓国に勝ったこと、カーリングの技術が高いこと、お父さんの影響でカーリングを始めたことなどが記されている。
しかし、その人気はネット民だけではないのか。本当にフィーバー中なのか、ソウルの街で若者に聞いてみることにした。
まずはガイドをしているキム・チソン君(26歳)だ。日本語が上手だ。
「カーリングは初めて見ましたけど、面白いです。藤澤選手はよく笑う可愛い子ですね。みんな言ってますよ。さすがに韓国にはもう勝って欲しくないですけど、頑張ってほしい」
愛国心には勝てないようだが、いい印象を持っていることは間違いない。