白無垢姿と透き通るまでに白い肌──。NHK大河ドラマ『西郷どん』で、西郷吉之助(鈴木亮平)の最初の妻・伊集院須賀として登場した橋本愛(22)の美しさは鮮烈な印象を残している。
かつて朝ドラ『あまちゃん』(2013年)のユイちゃん役でも美少女ぶりは評判となったが、今回はさらに難しい役どころ。感情表現が苦手で、常に仏頂面。それでも温かく迎えてくれる西郷家に溶け込むべく、何とか笑顔を見せようと頑張るものの顔は引きつっていくばかり……。
「こげな愛想のなか嫁ですんもはん(すみません)」
そう頭を下げる姿からは心根の優しさと芯の強さが垣間見えた。大河初挑戦とは思えない堂々たる演技。テレビ雑誌の記者も驚く。
「『あまちゃん』では、アイドルとして成長していくヒロイン・アキを複雑な思いで見つめる親友を見事に演じきり、“これで10代なのか”と目を見張りました。あれから5年近く経ち、演技力にはさらに磨きがかかっている。薩摩弁も自然に聞こえたし、“無愛想”という役柄のなか、わずかな仕草や表情の変化で巧みに感情を表わしていた。女優としてひとつ上のステージに登った印象です」
もう少し見ていたいハマり役だったが、登場はわずか2回で終わる。25日放送では吉之助に自ら離縁を突きつける。不自然に少ない登場にはNHKの事情もあるという。