3月いっぱいで30年の歴史に幕を閉じる『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)。とんねるずをデビュー直後から見てきたコラムニストのペリー荻野さんが改めて「みなおか」の凄さについて考察する。
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最終回に向けて、『とんねるずのみなさんのおかげでした』は、名物企画のファイナル版を放送している。すごいのは、ファイナルだから力が入っているというよりも、通常通り、または昔と同じにやってものすごく面白いってことだ。
芸人たちのムダな特技を披露するという「ムダ・ベストテン」では、カンニング竹山が箱に手を突っ込んで平然と中身を当てるという特技でサソリをつかみ出して大騒ぎ。大久保佳代子は、早見優風のカツラとミニドレスで『夏色のナンシー』をイエイ!と歌いながら暗算をしてみせる。
栄えある第1位は、荻野目洋子が『ダンシングヒーロー』を歌い踊る後ろで水槽に沈んだ江頭2:50がどれだけいっしょに踊れるかを計測するという息止め特技。見事、息止め新記録を達成して、企画のファイナルを締めくくった。
しかし、この前の週に放送された『とんねるず大反省会』企画には、若干違和感を覚えたのも事実。これまでとんねるずにさまざまな被害を受けてきた芸人、スタッフが直接本人に文句を言うという1時間。思った通り、買わせる企画で1600万円ものポルシェを買わされたバナナマン日村やスキがあると石橋にバリカンでもみあげを剃られたノッチなどが苦情を連発。石橋に「ブス」と呼び続けられ、ついには鼻に詰め物をされた姿で歌まで歌わされたフジの山崎夕貴アナも「こんなに人生でブスって言われたことないです」と訴えていた。