選手名鑑は開幕前のお楽しみ(時事通信フォト)
シーズン開幕が迫ると、店頭には数多くの野球名鑑が並ぶ。「どれを見たって同じでしょう?」と思ったら大間違い! 独自のテイストを押し出す名鑑も支持を集める。その中でもベースボール・マガジン社、日刊スポーツ、スポーツニッポン、宝島社、廣済堂出版が刊行するものが球界関係者の間では『5大名鑑』と呼ばれる。
雑誌「Slugger」編集部の『スラッガー特別編集プロ野球オール写真選手名鑑』は、“独自色”を打ち出して5大名鑑に迫る。出色の出来と評判なのが、監督・選手の「寸評」だ。今季版から抜粋すると、
●緒方孝市・監督(広島)
〈縁起を担いで新しいペットの名前を日本一の“イチ”と名付けようとするも、家族会議で却下された〉
●マギー(巨人)
〈子供の頃の夢は気象予報士〉
●エルドレッド(広島)
〈愛用のママチャリは、現ソフトバンクのサファテがカープ在籍中に使っていたもの〉
といった具合。さらには、無名の二軍選手も、
●浜地真澄(阪神)
〈実家の酒造が経営するパン工房の「酒粕チーズベーグル」が大好物〉
と紹介。ファンを唸らせる「取材力」だ。