2月末に『LDH OUR PROMISE』(小学館)が上梓された。EXILEや三代目JSBメンバーら、人気アーティストが、胸に刻む「秘密の言葉」に加え、30人のメンバーが「それらの言葉に導かれた生き方」について語っている。アーティストに憧れ、デビューし、その後も次々に夢を追い、かなえ続ける集団「LDH」。彼らの生き方が、夢の道しるべになる──。
2018年はEXILEの復活の年だ。1年半ぶりとなる新曲『PARTY ALL NIGHT~STAR OF WISH~』が、2月に配信されたのを皮切りに、7月まで6か月連続で新曲がリリースされる。今秋には3年ぶりの全国ドームツアーが発表された。
今から9年前、天皇陛下の在位20周年を祝う式典で奉祝曲を歌ったのがEXILEだった。彼らが創り出す音楽パフォーマンスはまさに平成の世の象徴であり続け、ますますその輝きは増している。
「EXILEを中核として、“弟分”のグループが次々と台頭しています。『三代目J Soul Brothers(以下、三代目JSB)』は昨年、音楽配信で史上初めてミリオン(100万ダウンロード)を達成し、年間ドーム公演数・動員数ともに史上最多を記録した。現在、人気急上昇中なのが、その一世代下の『GENERATIONS』です。この夏には初のドームツアーも決まっています」(音楽関係者)
世代を超えた人気グループが所属するのが、今や総合エンタテインメント企業となった「LDH JAPAN」だ。社名は、「Love、Dream、Happiness」の頭文字。EXILEのリーダーHIRO(48才)が設立し、今年で15周年を迎える。
生き馬の目を抜く厳しい業界の中で、彼らは驚異の急成長を遂げてきた。LDH JAPANのライブの観客動員数は、会社が設立された2003年で約2万人、2016年には280万人を突破した。
◆何よりも礼儀や礼節を大切にする
なぜLDH JAPANのエンタテインメントは多くの人の支持を集めるのか。その1つの理由が、彼らの徹底した「謙虚さ」だ。エンタテインメント業界に詳しいライターの西森路代さんが言う。
「ライブを見ていると気づくのですが、鍛えられた体で荒々しいダンスパフォーマンスを魅せる一方で、彼らはMCで必ず『敬語』を使います。アーティスト同士の会話を聞いていても、スタッフとのやり取りでも、彼らは何よりも礼儀や礼節を大切にしているように感じます」
もう1つの理由が、「夢をかなえる力」だ。音楽評論家の田家秀樹氏が指摘する。