国内

警察官が暴力団マネー元手に「ヤミ金経営」の重大問題

ミイラ取りがミイラに…(時事通信フォト)

 東京・霞が関にそびえ立つ警視庁本部。首都の治安を守る“総司令部”が、スキャンダルに揺れている。

「ただの懲戒処分で終わるのか、事件の捜査対象になるのか。警視庁内でも成り行きが注目されています」

 そう声を潜めるのは、事情を知る警視庁関係者だ。問題となっているのは、ある現役刑事による、信じがたい“トラブル”である。

「東京東部の警察署に勤務するA巡査部長が昨年から数回にわたって、監察(*)の取り調べを受けた。現在は謹慎処分中で出勤はしていないようです。懲戒処分は免れそうになく、取り調べの結果次第では逮捕・起訴の可能性さえある」(前出の関係者)

【*警察不祥事の捜査、警察官の服務規定違反などを取り締まる役割を担う。「警察の警察」などと言われる】

 複数の関係者によると、Aは所属先の警察署で暴力団対策を担当していた。日頃から暴力団組員らと接触を繰り返しているうちに、在京の指定暴力団組員との「黒い交際」にはまりこんでいったという。

「Aは勤務先の警察署近くの繁華街にあるスナックなどで、組員から接待を受けていた。関係を深めていくうちに金銭の提供も受けるようになっていった。そしてあろうことか、その金を元手にヤミ金を始めていた疑いがあるのです」(同前)

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