勝負を終えた三木氏は、満足気にこう語った。
「考える間の長さで、相手がどのくらい困っているのか、パソコン画面越しでもわかるので気合が入ったね。どこの誰かは知らなくても、ちゃんと人間を相手に将棋を指しているんだなって感じられた。会員登録して、相手が見つかりさえすればリアルな将棋盤の画像が出てくるから、あとはリアル対局と変わらない感覚で指せるね」
ネットに慣れない同輩たちも楽しめそうだとして、こう語った。
「この歳になると外出がおっくうで閉じこもりがちになってしまうけど、これなら家に居ながらリアルな将棋を楽しめるし、相手にお茶を出す必要もない。将棋は女を口説くよりももっと長く楽しめるから、“死ぬまでネット将棋”できそうだな(笑い)」
※週刊ポスト2018年3月9日号