いよいよプロ野球開幕まで1か月を切った。長いペナントレースのカギを握るのが、大枚を叩いて獲得した新外国人選手の働きだ。その中でも最も注目を集めているのが阪神・ロサリオ。昨年までは韓国・ハンファでプレーし、2年連続打率3割、30本塁打、100打点を記録した大砲である。
「メジャー球団を含む複数球団が入団条件を提示し、阪神が熾烈な争奪戦を制した。これまで阪神は外国人選手獲得のマネーゲームには参戦しない方針だったが、1年目の助っ人として球団史上最高となる年俸3億4000万円(推定)での契約となりました」(阪神番記者)
鳴り物入りでの入団にファンの期待は膨らむなか、2月にキャンプ地・沖縄で行なわれた6試合の実戦では、「来日初試合初打席初球弾」を含む3試合連続本塁打を記録。12打数8安打、10打点と大暴れした。“虎の機関紙”デイリースポーツは、キャンプイン直後に、
〈すごすぎ驚弾連発ロサリオ レフトライナーが失速せずスタンドイン こんな大砲待っていた!〉(2月2日付)
〈ロサ170m弾 あわや車に命中…道路封鎖させた〉(2月9日付)
と1面で報じるなど、連日派手な見出しが躍っている。
極めつきが、〈ロサリオ95発ペース〉の見出し(サンケイスポーツ、2月13日付)だった。虎党でも思わず「ほんまかいな!?」とツッコミを入れてしまいそうな“打ち上げ花火”である。