皇太子が2019年5月の天皇即位に向けた準備を進めているのと並行して、雅子妃の「皇后即位」に向けた準備も動き出している。
その象徴といわれるのが、雅子妃の実家である小和田家の変化だ。2月13日、父の小和田恆氏(85)が、オランダ・ハーグにある国際司法裁判所(ICJ)の裁判官を辞任する意向を安倍首相に伝えた。外務事務次官や国連大使を歴任した小和田氏は2003年からICJで勤務。任期はあと3年残っているが、6月に退任して帰国する予定だ。皇室ジャーナリストの山下晋司氏が言う。
「退任は雅子妃殿下が皇后となることを見据えた判断でしょう。来年、小和田さんは国際親善の場では元首の扱いを受ける天皇の義父になります。そういう立場の方が、国際司法裁判所の裁判官というのは好ましくありません。政府・宮内庁の意向も影響していると思います」
雅子妃の両親がオランダに滞在中は、都内在住の2人の妹と時折会ってきた。
「皇后即位を控えたタイミングでの両親の帰国は、何より心強い支えとなるでしょう。かつて小和田ご夫妻が東宮御所を訪れる回数が多すぎるとの批判もありましたが、そうした声が出ないように配慮した上で、陰からバックアップをなさるのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
もう一つ気になる動きがある。2月27日に駐米大使の退任会見を開いた佐々江賢一郎・元外務事務次官の動向だ。佐々江氏は雅子妃の外交官時代の上司で、深い信頼関係にあるという。