高須クリニックの高須克弥院長が世の中の様々な話題に対して、思うままに提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、11年ぶりの開催が決まった韓国と北朝鮮の南北首脳会談について意見をうかがいました。
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──韓国の文在寅大統領の特使として北朝鮮を訪問した鄭義溶国家安保室長が、金正恩労働党委員長と会談を行いました。その結果、鄭氏は4月末に南北首脳会談を行うことで合意したと発表。実現すれば11年ぶり3回目の南北首脳会談で、文在寅大統領と金正恩委員長にとっては、それぞれ初めてとなります。
高須:北朝鮮の暴走を食い止めるために韓国が動いていると見ることができるのはもちろんなんだけど、ここ最近の韓国の動きを考慮すると、そうは思えないというのが本音だね。正直、不快感を抱いたよ。
今の韓国の文在寅政権は、アメリカや日本ではなく、北朝鮮を重視しているわけだし、むしろ南北会談で北との連携を強固にして、日米と対立しようとしているのではないかとさえ思えてくる。まあ、普通に考えればそんなことはありえないんだけど、“万が一”がありそうな気がするというのが怖い。なんというか、国際的な常識がまったく通用しない国なんだから。北も南も。
──金正恩は南北の対話が続く限りは、ミサイル実験をしないとの意向を明らかにしているとも報じられています。
高須:それが本当なら一歩前進だ。でも、今までどれだけ騙されてきたことか。それは、北朝鮮だけではなく、韓国だって同じことだよ。政府同士の合意を一方的に反故にしてしまう韓国を信用しろというのは無理な話だ。それに韓国と北朝鮮の仲だって当てにならない。そもそも南北は、これまでずっと騙し合ってきたんだから、ここで急に仲良くなるということ自体がおかしいんだよ。
では、どうして南北会談が実現するのか。それは南北の利害が一致しているということだろうね。じゃあ、その利害とは何か。そのひとつとして考えられるのが、「共通の敵」がいるということだよ。その敵とはつまり日本だ。もちろん北朝鮮にとってはアメリカも敵だけど、韓国にとってはそうではない。でも、日本が南北にとっての敵になっているのは事実だからね。なかなか恐ろしい話だと思うよ。
そもそも、北朝鮮としては、アメリカとの対話を有利に進めたいという意図があって、韓国を利用しているわけだ。今回の会談もまさにそれ。一方、文在寅政権は日本を敵国に設定して、北朝鮮と仲良くすることで、韓国民からの支持を得たいという目的がある。その点で利害が一致したから、南北が手を結んだということ。結局、北も南も世界の平和なんかまったく考えていない。自分の国のことしか考えていないんだよ。日本とアメリカは、北による核攻撃という最悪のシナリオを回避すべく奔走しているというのにね。なんだか悲しくなってくるよ。
──トランプ大統領は南北会談について、ツイッターで「We will see what happens!」とつぶやきました。つまり、「何が起きるか見ておこう」と。