国内競技人口が最盛期の約600万人から約100万人になるなど愛好者が減りつつあるというゲートボールだが、その面白さはどこにあるのだろうか。俳優の毒蝮三太夫(81歳)が高齢者を代表してゲームに飛び入り参加。身をもって体験した30分1ゲームで見えてきたゲートボールの奥深さとは──?
「どうも木村拓哉です!!」と登場したマムシさん。まずは主将からルール説明を受ける。
「1チーム5人で戦います。ゲートを順番にくぐらせて、最後にゴールポールに当てれば『あがり』。試合時間は30分です」
「OK。そういやゲートボールは“意地悪ゲーム”って言われてるんだろ?」とマムシさん。主将は「そういう時期もありましたね」と少し複雑な表情。
試合開始。マムシさんは至近距離のゲートをくぐらせるだけで悪戦苦闘している。なんとか第1ゲートをくぐらせると、マダムから「ナイス!!」と声がかかった。マムシさんもまんざらでもなさそう。しかし合間に「これ賭けちゃいけないの?」と無茶を言い始め、年上のチームメイトから「主将に怒られますよ」とたしなめられた。
かつてゲートボールのテレビ番組があったことに触れ、「年寄りばっかり映しても絵にならないからな。スポンサーも葬儀屋ぐらいしかつかないだろ」とマムシ節に拍車がかかる。
ふと隣の男性に「足で球を踏んで打ってるのは何なの?」と質問。徐々にプレイへの興味が湧いてきたようだ。自分の球を打った反動で敵の球を弾き出す「スパーク打撃」だと知ると次の打順で実践。「俺も結構上手いじゃねえか」と自画自賛のマムシさん。