「中国製のコンドームはわが国の若者には人気があるが、『ジンバブエの男が使うにしては小さすぎる』と良く文句を言われるんだ」──このようなアフリカ南部ジンバブエのディビッド・パリレンヤトワ保健大臣の発言が話題を呼んでいる。
ネット上では「保健大臣が見栄を張っているだけではないのか」とか、「アフリカの男と中国人ではサイズが違い過ぎるんだろう。中国企業が現地調査をしていないという初歩的なミスだ」などのコメントが書き込まれている。
香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じたところでは、大臣はこのほど、首都ハラレで行われたエイズ予防のイベントで、「エイズ感染を防ぐための最も簡単な方法はコンドームを装着することだ。わが国が輸入しているコンドームはほとんどが中国製だが」などと前置きして、問題の「小さすぎる」発言が飛び出した。
このあと、大臣は「職務上、エイズ感染予防の観点から問題を指摘しただけだ。満足のいかない外国製のコンドームに甘んじなくてすむよう、国産のコンドームを開発しなければならないだろう」とも述べて、地元企業に適正なサイズのコンドーム生産を呼び掛けた。
大臣の発言はジンバブエのネットニュースで報道されたことから、中国のコンドーム会社のジンバブエ担当の販売責任者は「サウス」紙に「今後、ジンバブエの市場調査をしっかりと行って、いろいろなサイズのコンドームを生産するようにする」と約束。そうしつつも、「コンドームについては、さまざまな国で求めるものが違うようだ」と指摘。例えば、「中国人は薄さを重視し、米国人はソフト感を大事にする」とコメントしている。