4月4日スタートの『テレビでハングル講座』(NHK Eテレ・毎週水曜23時半~)にレギュラー出演が決定した“大物韓国人歌手”をご存じだろうか──。
耳元でささやかれているような甘く優しい歌声を武器に、韓国では“バラードの皇帝”、“鼓膜彼氏”の異名を持つソン・シギョン(38)だ。2012年にスタートしたソロコンサート「ソン・シギョンの祝歌」は、わずか数分でSOLD OUT、しかも6年連続完売という記録を更新中である。
2000年にデビューしてから韓国で第一線の歌手として活躍する一方、7番組以上のレギュラー番組で司会進行をするほどの“大人気MC”という一面も持つ。
東京・渋谷のNHKでハングル講座の初収録に臨んだソン・シギョンに直撃インタビューした。
──お疲れ様でした。初めての収録、いかがでしたか?
「楽しかったです! 共演者の方やスタッフのみなさんがよくしてくださって、何より収録の雰囲気が暖かく、これからもいい雰囲気で撮影を続けていけそうです。韓国とは撮影の流れが少し違っていて、徹底した準備や計画が立てられていたので、初めての現場でしたがやりやすかったです」
──『ハングル講座』にはどのような形で抜擢されたのでしょうか。
「4か月前、この番組のゲストとしてインタビューを受けたことがありました。その後、プロデューサーさんがライブでの歌やトークを見てくださり、『通訳なしであれだけ日本語が喋れるなら』と抜擢してくださったと聞いています。
正直言いますと、最初はこのお仕事をいただくことが、どれだけ素晴らしいことなのか分かりませんでした。でも周りから、あまりにもたくさんのお祝いを頂き、『あぁNHK放送レギュラー出演は本当に影響力が大きいんだ』ということを知りました」
──日本語、本当にお上手ですよね。何で勉強されたのですか?
「先生にも習っていますが、ほぼ独学なんです。最初は村上春樹さんの小説も書き写しながら読みました。あとはファンの皆さんが送ってくれる本を見たり、今は『君の名は』を読んでいます。擬態語、擬音語や方言がたくさん出てきて難しいのですが、ひとつひとつ辞書で調べながら読んでいます。最近では、日本語検定1級試験の勉強もしているんですよ。
日本語で好きな言葉はたくさんあるのですが、僕が共感する言葉は『少年老い易く学成り難し』です。若いうちは先が長いと思っているけれど、すぐに年を取ってしまう。だからこそ若いうちから時間を惜しんで努力し続けるべきだ、と。僕も労力を惜しまず、努力していきたいという思いが強いので、とても共感しています」
──日本のドラマもお好きだとか
「『孤独のグルメ』(テレビ東京系)は全編見ました。松重豊さんの自然な演技、素晴らしいですよね。あとは『相棒』(テレビ朝日系)も見ています。ストーリーのおもしろさだけではなく、水谷豊さんの正しい日本語を聞いていると勉強になるので、日本語を勉強したい方にはおススメです!」