国内

書き換え問題渦中の麻生財務相 ストレスは足踏みに出る?

公文書書き換え問題の行方は?

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、麻生財務相の書き換え問題会見での様子に注目。

 * * *
「森友学園」を巡る決裁文書の書き換え問題で、財務省理財局で改ざんがあったことを認めた麻生太郎副総理兼財務相。いつも以上に硬い口調とぶっきらぼうでつっけんどんな物言いで、お詫びを口にしながらも頭を下げることのなかった麻生氏の心の内を、勝手に深読みしてみよう。

 苦々しそうな表情で会見場に現れた麻生氏は、財務省に対して「調査を実施した」と言いながらその場で足踏みをして身体を揺らした。この仕草から、この事態に対するストレスが強いことが見て取れる。そして「私としても…」と、さらに足踏みするように大きく身体を横に揺らすと、「深くお詫びする次第です」と陳謝した。謝りながらも、そうなった事態への不満や怒りは大きいようだ。

 さらに、改ざんは「理財局からの指示で」、行ったのは「理財局の一部の職員」と、またも足踏みをして大きく身体を横に揺らす。この足踏みは、麻生氏のストレス度合いを見るにはわかりやすいサイン。理財局に対して、かなりイライラしている様子だ。

 すかさず記者が「組織ぐるみでは?」と畳みかけると、表情は変わらないものの、左眉が一瞬、ピクッと動く。「組織ぐるみ」という言葉に、無意識のうちに反応してしまったようだ。それでも、首をかしげ「組織ぐるみという定義がよくわかりません」と冷ややかに答えながらも、否定はしない麻生氏。眉の動きと否定せず、というところから、心の中では組織ぐるみの可能性を感じているのだろう。

 そのためか「組織として問題があるのか?」と聞かれた時も、「書き換えはよほどのことがないと」という問いかけにも、身体を前後に揺らしていた。身体が前後に揺れたのは、心の中で「そうだ」と思っているためだ。人はYESと思っていることに対して、頭や身体が無意識のうちに前後に動きやすいと言われる。麻生氏はその点、感情や思っていることが表に漏れやすいタイプ。それは失言でも同じだ。

「佐川の国会答弁に合わせて書き換えた」と何度も言葉を詰まらせ、言い直しながら、最終的な責任の所在を理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官としたが、2月には、その佐川氏に対して「虚偽答弁等々あるが…」と、うっかり口を滑らせた。すぐに「…という指摘もある」と訂正したものの、席に戻るや否や、まずかったなぁという渋い表情で腕を固く組んだ麻生氏。図らずも今回の件で、この失言が事実であったことが明らかになった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

中居正広
《中居正広が最後の動画を公開》右手を振るシーンに込められた「意図」 元SMAPメンバーへの想いとファンへの感謝「これまでの、ほんの気持ちをこめて」
NEWSポストセブン
雪が降る都心を歩く人たち。2月5日、「最強寒波」の影響で東京23区を含む平地でも雪が積もった(時事通信フォト)
真冬も白ソックスに生足を強いるブラック校則 批判の一方、学校側の事情「3次募集ですら定員の埋まらない高校なんて厳しく管理しなきゃ崩壊」
NEWSポストセブン
アメリカでは大谷も関わっていたと根拠もない陰謀論が騒ぎを立てた(写真/AFLO)
大谷翔平、アメリカ国内でくすぶる「一平は身代わりだ!」の根拠なき陰謀論 水原一平被告の“大幅減刑”に違和感を覚えた人々が騒ぎ立てたか
女性セブン
フジテレビのドラマ出演を断ったと報じられた菅田将暉
菅田将暉、フジのドラマ出演を断った報道の真相 降板は未決定か、一緒にドラマ作ってきた現場スタッフへの思い抱く
女性セブン
映画の撮影中、酸欠で意識を失っていたことを明かしたトム・クルーズ(Xより)
トム・クルーズ(62)映画撮影でついに“気絶”! 海中シーンでは「自分で吐き出した息を吸い呼吸」 26歳年下恋人も尊敬する“驚くべきヤバさ”
NEWSポストセブン
同じ少年野球チームに所属していた田中将大(左)と坂本勇人
田中将大と坂本勇人、24年ぶりにチームメイトになった2人の“野球観の違い”を少年野球時代の監督が明かす「とにかく張り合っていて、仲良くしていた記憶がありません」
週刊ポスト
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
《遺体が変わり果てている…》田村瑠奈被告の頭部損壊で遺族は“最後の対面”叶わず 父・修被告の弁護側は全面無罪を主張【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
歌手・岡田奈々が45年ぶりにステージへ復活
【伝説の美少女】女優・岡田奈々「45年ぶりの生歌唱」に挑戦か 「自分の部屋で『青春の坂道』を歌っています」
週刊ポスト
ハトを虐待する男(時事通信)
〈私の力は強烈すぎて鳥の大腸を破裂させてしまう〉動物愛護法違反で逮捕された“ハトマスク男” 辻博容疑者(49)の虐待実態「羽をむしり解体」「音楽に合わせて殴打」
NEWSポストセブン
熱愛が明らかになった
【熱愛スクープ】柄本時生、女優・さとうほなみと同棲中 『ゲスの極み乙女』ではドラマーとして活動、兄・柄本佑と恋人役で共演 “離婚を経験”という共通点も
女性セブン
終始心配した様子の桐山照史
WEST.桐山照史&狩野舞子、大はしゃぎのハネムーンを空港出発ロビーで目撃 “時折顔を寄せ合い楽しそうにおしゃべり”狩野は航空券をなくして大騒ぎ
女性セブン
徳永英明の息子「レイニ」が歌手としてメジャーデビューしていた
徳永英明、名曲の名を授けた息子「レイニ」が歌手になっていた “小栗旬の秘蔵っ子”の呼び声高く、モデル・俳優としても活躍
女性セブン