フジテレビでは4月改編に伴い、『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』という黄金時代を支えてきた長寿番組が幕を下ろす。近年、視聴率不振に苦しむフジだが、両番組を終了させる決断は正しかったのか。テレビ局関係者が話す。
「たとえば、『笑っていいとも!』は、視聴率は下がっていたものの同時間帯1位はキープしていた。にもかかわらず番組を終了させ、後継番組の『バイキング』がなかなか軌道に乗らない間に、続く『ごきげんよう』や昼ドラの数字まで下がり、全日視聴率に大きな打撃を与えた。そんな『いいとも』のトラウマもあって、『みなさんのおかげでした』や『めちゃイケ』の終了に踏み切れない面もあった。しかし、両番組とも2ケタ視聴率を獲ることがほとんどなくなり、5%台も珍しくなくなっていた。これ以上続けても、見込みがないと判断されたようです」
『めちゃイケ』は昨年11月4日、『みなさんのおかげでした』は12月7日の放送で終了を発表したが、その日の視聴率は6.6%、5.9%とともに振るわなかった。
「その後も数字は上がっていません。『いいとも』の時もそうでしたけど、長寿番組が終了を公にしても、その後の視聴率はあまり変化しない傾向があります。今年になってからのフジのゴールデン帯(19~22時)の週間平均視聴率は6~8%台。両番組とも、なかなか週平均の数字を超えられなかった。終了はやむなしと言ったところではないでしょうか」(同前)
今年の最高は『みなさん』7.6%(1月11日)、『めちゃイケ』8.7%(3月17日)で一度も2ケタはなし。終了に向かって人気コンテンツを繰り出しても数字は伸びていない。『みなさん』はコントに渡辺満里奈や宮沢りえが登場した3月8日に5.8%、『めちゃイケ』は加藤浩次の『爆烈お父さんFINAL』をオンエアした2月17日に4.9%と低迷した。