堀江貴文氏は「自分がバカであることを知っている人が、どこの世界でも最強」と語る。実際、最近になってようやく、若い人のなかにも、旧来型の価値観やプライドにとらわれず、バカみたいに行動しまくり、成功をおさめる人が現れ出しているという。
堀江氏が最新刊『属さない勇気』で解説している、働き方や生き方の未来についての新たな提言を短期集中連載。最終回は、成功している人々の「新時代の価値観」について解説する。世界を舞台に活躍する超一流の人たちは、どのような思考を持っているのか。
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ここ数年、日本の失業率は3%前後をキープしている。いまだに20%を超えているギリシャに比べれば、はるかに仕事に就きやすい。外国と比べられても……と言われるかもしれないが、現実として、日本はサラリーマンになれるハードルが極めて低いのだ。
会社に入ることが目的なら、いくらでも選択肢は揃っている。なのに、多くの人はいま勤めている会社や部署に、苦しい思いのまま残り続けようとする。 途中で辞めたり、変わったりすると、問題児のように思われ、いまよりスケールの下がる会社や部署に入るのは、カッコ悪いと思っているからだ。妙なプライドだ。
プライドの高い人は、まず自意識過剰だ。世間体、世間の目、他人の噂……ぜんぶ自意識過剰の産物。本気であなたに興味を持って、あなたの動向をチェックしている人は、限りなくゼロに近い。
世の大半の人は、本質的に自分以外のことには関心がない。人には、自分の人生を懸命に生きていくために、他人のことなんて構っていられないメカニズムが備わっているそうだ。気にされていないのだから、好きなように行動すればいい。もし自分が満足できない、納得できない環境の会社や部署にいるのなら、いますぐにでも、その場から離れるべきだ。