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貴乃花「春のご乱心」でヒラ降格処分どころか「解雇」視野に

貴ノ花親方を巡る状況は混沌(時事通信フォト)

 貴乃花部屋に所属する貴公俊(十両14)による“付け人殴打”が起きたのは、春場所中日の3月18日。それに先立って「奇行」と報じられたのが、貴乃花親方の“無断欠勤”だった。春場所4日目までは会場の大阪エディオンアリーナに姿を見せず、5日目以降も役員室に顔を見せてすぐに退出するという行動を繰り返していた。

 貴公俊が問題を起こした9日目以降は、正午前に役員室に入るようになったが、一体何が起きていたのか。

「背景にあるのは、春場所初日の2日前に貴乃花親方が内閣府へ告発状を提出したことでしょう。元日馬富士による暴行事件についての協会の調査方法などを問題視する告発で、執行部との全面対決を続けるという意思表示。大阪場所の役員室は狭く、役員と顔を突き合わせることになるので当然、行きづらくなる。

 加えて、貴乃花親方としては、“役員室に出勤しても、誰も仕事をしていないから意味がない”という考えがあったといいます。実際、役員室では理事たちがテレビ中継を眺めているだけ。役員室から出て、会場の様子を確認しようとする理事もいない。午後6時の打ち出しまで会場内にとどまっていると周辺の道路が混むので、残り3番くらいになると競うようにして会場を後にします」(協会関係者)

 たしかに9日目以降は出勤するようになった貴乃花親方が、執行部から何か役割を命じられて動く、という場面はなかった。

 それでも執行部が出勤を強く求めたのは、こんな思惑があったからだという。

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