ライフ

1年会話をしていない家庭内別居夫婦 夫の定年後に大問題発生

家庭内別居夫婦が還暦を機に再出発(写真/アフロ)

 60才といえば還暦、定年、引退…もう老後?って、そんなの一昔前の感覚です。だってまだ人生は残り40年もある時代。今の“60代女子”はまだまだ現役。そこで、60才で人生をリセット&リスタートさせた60才専業主婦・前田恵美さん(仮名)にインタビュー。

 25才の時、同じ年の夫と恋愛結婚。ひとり暮らしをしている34才の独身息子、北海道に嫁いだ32才の娘と孫が2人がいる前田さんの場合は──。

 * * *
 夫はとにかく見栄っ張り。勤め先の建設会社では部下の前でいい顔をしていて「いつも旦那さんにはごちそうになって…。いい上司でありがたいです」

 なんて、お礼の電話や手紙をよくいただくんです。でも、私たち家族からしたら、それって誰の話?ってもんです。だって、そのせいでわが家は借金まみれだったんですから。“オレ様長男”な夫は、気に入らないことがあるとすぐに暴れる人で、真冬の夜中に乳飲み子を抱えて、近所の家に逃げ込んだこともありました。

 借金も、自分の実家には隠していて、清算のお願いに行くのはいつも私。「あなたがしっかりしていないから」と言う義母に対し、“その言葉、そっくりそのままお返ししたい”というセリフを、何度のみ込んできたことか。

 それでも離婚しなかったのは、愛…ではもちろんありません。なんせ、長女を28才で産んでから、セックスレスですし、男女の情なんてありません。息子が15才の時、「お母さん、もうがまんしないで、離婚して3人で暮らそう」 と言ってくれたんです。でも、その選択をしたら、子供たちは経済的に進学できなくなると思い、踏みとどまりました。

 その代わり、家庭内別居生活に入りました。1年間会話をしないこともザラ。夫が多忙なうちはよかったのですが、問題は夫の定年後に起こりました。

◆離婚しない、でもがまんもしない選択

 夫は再雇用されたものの、週3日勤務なので、4日も家にいるんです。すると、「茶」「飯」にはじまり、命令される回数が増えたんです。この地味な攻撃が、かなりのストレスに。結果、巨大な子宮筋腫ができてしまい、私は入院して手術することになったんです。

 それでも見舞いにすら来ない夫。しかも帰った途端、

「掃除しとけよ」

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン