本誌読者世代なら誰もが一度は使ったことがある、懐かしの“昭和のヒット商品”に再び熱視線が集まっている。
トレンドウオッチャーのくどうみやこさんが解説する。
「昨今“ていねいな暮らし”が注目されています。ラップの代わりに『蝿帳(はいちょう)』とか、毎回電気やガスを使わずに済む『マホービン』は、そのニーズにマッチするためブームとなっているのでしょう。
またミニマルな使い方ができるということもポイント。『洗濯板』なら“洗濯機を回すほどじゃない”とか、『イチゴスプーン』なら“ミキサーを使うほどじゃない”という“ちょこっと”を手軽に実現させてくれます」
インスタブームもヒットの要因だという。
「昭和レトロな雰囲気に加えて、“こんな便利な使い方があるよ”という情報を発信することで、『いいね!』とともに、裾野が広がりました」(くどうさん)
昭和遺産の“平成のトリセツ”をご紹介します!
◆『ポット ガラスマホービン』1502円(編集部調べ)/象印マホービン
アウトドアに◎と再人気のマホービン。花柄も若い世代には“レトロかわいい”らしい。
「電気ケトルはすぐ沸きますが、別のことをしている間にお湯が冷めて結局何度も沸かし直しする。そのストレスがないエコな感じがウケているのでしょう」(くどうさん)
◆『ホワイティ テーブルカバー』408円(編集部調べ)/ワコートレーディング
ハエやほこりなどから食べ物を守る道具として普及した蝿帳は、冷蔵庫やラップの台頭で、一度は姿を消していた。
「ゴミが出ない、盛り付けが崩れないというエコ&ビジュアル面での利点と、バーベキューやキャンプブームにもマッチ。おしゃれな製品も増え、テーブルコーディネートにも使えそう」(くどうさん)
■撮影/矢口和也
※女性セブン2018年4月12日号