芸能

難病で休業の坂口憲二を支える妻 妊娠中も献身的に看病

妻は目を引く美人だ(2015年11月)

 空は快晴、20℃を超える陽気だった4月上旬のお昼どき。東京・赤坂の繁華街はランチに繰り出すサラリーマンやOLで賑わっていた。その雑踏の中、体格のいい男性が幼児を抱きかかえてゆっくりと歩いていた。隣に寄り添うのは5才ほど年下の彼の妻。遠目からでも目を引くスタイル抜群の美男美女夫婦はテナントビルに入っていった。

 その日は飲食店経営者の妻がそのビルに新しくオープンさせた店の開店初日。店内にはスローテンポの洋楽が流れ、白木のカウンターと、奥には畳敷きの個室がある、大人の隠れ家のような雰囲気。店の一角で、子供を上手にあやしつける背の高い男性は、その前々日に「無期限の芸能活動休止」を発表したばかりの坂口憲二(42才)だ。一見するだけでは、体調不良は感じられない。坂口は心機一転の門出を、真新しい店内で家族と共に迎えていた──。

 2015年に、国が指定する難病の「特発性大腿骨頭壊死症」と診断されてすぐに手術した坂口。その後は通院治療やリハビリに励む一方、体に負担となる俳優業を控えて主にナレーション業を行った。一部では本格復帰も間近と見られたが、3月31日に所属事務所を通じて活動休止を発表した。

◆趣味のサーフィンでリハビリも

「特発性大腿骨頭壊死症」は厄介な病気だ。

「股関節の付け根にある骨が血流の低下で壊死する難病で、壊死した骨が潰れたり変形して激しい痛みが出る。原因ははっきりしませんが、アルコール摂取やステロイド使用が関連するといわれます。治療は、骨の一部を切断して骨の角度を変える『骨切り』や人工関節に変える手術が一般的です」(吉田整形外科の吉田雅之・整形外科医)

 この難病が世に知れわたるきっかけは、美空ひばりさん(享年52)だった。1985年5月、ゴルフ中のひばりさんは突然両足の内側にひきつるような痛みを感じた。最初は「年のせいかな」と気にしなかったが、1987年4月には公演先の福岡で立つこともままならなくなり、病院で検査を受けると「両側大腿骨頭壊死症」と診断され、緊急入院した。

 1988年4月、この年オープンした東京ドームに5万人の観衆を集めて開催した「不死鳥コンサート」で復活を遂げたが、病魔は確実に「昭和の歌姫」を蝕んだ。

「コンサートの最後に100メートルの花道を歩くひばりさんが立ち止まって観衆に手を振る“伝説のシーン”が有名ですが、実はあの時ひばりさんはあまりの足の痛みで歩けなかったんです」(芸能記者)

 奇跡の復活後、体調不良を繰り返したひばりさんは翌年6月、帰らぬ人となった。そんな彼女と同じ難病を抱える坂口を支えるのは家族の愛情だ。坂口は2014年3月、飲食店経営者のA子さんと結婚した。

「A子さんは京都出身の和風美人で都内の料亭を切り盛りするやり手です。学生時代にはアメリカへの留学経験があって、ハッキリした性格。祇園や銀座で働いたこともある美人です。坂口くんは親友の伊藤英明さんの紹介でA子さんと知り合い、彼女の方がぞっこんになったそうです」(坂口の知人)

 結婚直後、坂口は病気で休養に追い込まれるが、A子さんは動じなかった。

「妊娠中のお腹が大きな時期に新婚の夫が休むことになりましたが、A子さんは動揺もせず献身的に看病を続けました。知り合いづてに治療法を聞き回って、いい手術法があると聞けばアメリカにも飛んで行っていました。出産の1週間前まで店に立つほどの頑張り屋です。

 現在は3才と1才の男の子を育てながら夫をサポートし、料亭やバーなどを切り盛り。A子さんは細腕ながらかなりやり手で何店舗も繁盛させているようです。坂口くんはすっかり子供の面倒をよくみるイクメンですよ」(夫婦の知人)

 そんな一家は現在、千葉県の海岸沿いの一戸建てで暮らしているという。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン