「それでも愛之助人気が高かったうちはまだ怒りは小さかったんだと思います。松嶋屋の中でもお客を呼べるのは確かに人気役者の仁左衛門さんと愛之助さんしかいませんでしたから。でも、その肝心のチケットの売り上げがガクッと落ちているんです。それも、歌舞伎をないがしろにしていることが贔屓筋に伝わった結果なのではないかというのが先達たちの言い分でしょう。最近は後援会を通じて買った客に千社札や手拭いなどをつけるなどして売っているそうですよ」(前出・歌舞伎関係者)
チケットを捌くのは、梨園の妻の役目。その点、「劇場にいるだけでパッと華やいで、大阪の公演では紀香さん見たさに劇場に来る人も増えた」(芸能記者)という紀香の存在は、大きなサポートになっている。
「紀香さんのブログを見ていても、“チケットを捌こう”という熱意が伝わってきます。でも、以前は『満員御礼』『激売れで完売』とよく書き込んでいたのに、最近は当日の公演に『遊びにいらして下さい』などと書き込んでいるのを見ると、厳しいのかなと感じます。以前は毎公演、最前列に陣取っていた常連ファンの姿も、めっきり見なくなりました。2月中旬の愛之助さんの地方公演の時も、“昼公演の観客が気に入って、夜公演の当日券も買ってくれた”と書き込んでいましたが、それは当日券が余っているということですからね…」(別の歌舞伎関係者)
※女性セブン2018年4月19日号