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声明文は「認知的不協和」たけし軍団を心理士が分析

たけし軍団の声明文の意図は?

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、オフィス北野の騒動を渦中の人物たちから分析。

 * * *
 タレント、ビートたけしの独立騒動が新たな展開を見せている。移籍先の事務所についていろいろと報道はあったものの、とりあえずの円満退社かと思いきや、1日にたけし軍団がこの独立について声明文を発表したのだ。

 声明文の内容は、たけしさんが知らない間にオフィス北野の森社長が会社の筆頭株主になっていたこと、役員報酬が容認できない額であることに言及。稼いでいるはずが事務所は赤字に転落、これらに加えて高いという従業員の給与水準などについて、森社長が改善を約束したがそれが実行されず、たけしさんは独立することになったという。

 この声明文に異議があるかとマイクを向けられた森社長は「もちろんあります」と即答。「不本意」と言い、「これはそうだよね、とは言えない」と首を横に振った。軍団との関係は大丈夫かと聞かれると、「関係って?」と一瞬、レポーターから視線を外して横を向く。そんなことをわざわざ聞くのか?という感じだ。呆れたのか驚いたのか、「大丈夫なわけがないじゃないですか」と声音が変わった。

「こういう問題、騒動になってしまった」と語気をわずかに強めたのは、森社長自身は、騒動にしたかったわけでも、騒動になるとも思っていなかったのだ。それでも騒動になったからには、「私なりの意見を述べさせていただく」と何度かしっかりと頷いていた。よほど腹に据えかねているのだろう。

 この「不本意」という発言に、ガダルカナル・タカさんは「不本意と言われることが不本意」と言いながらも、事務所に残留。ダンカンさんも、ある番組のインタビューでスタッフの給料がタレントよりも高いことに不満を言い、森社長について「一番信用できる、気持ちが通じる人」だったのに、「その人に裏切られた」と頭を掻いた。やりきれない気持ちが強まったのだろう。

 そして森社長とは「チームだったのに」と、互いの間に距離ができてしまったことをにじませる。彼らの言う「裏切られた」は、株式や報酬のことだけでなく、森社長が自分たちの側の人間、芸人のことを理解してくれる人間でなくなってしまったことが、一番大きかったのではないだろうか。

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