ビジネス

エイプリルフール企画を行なう企業に畏敬の念を感じる理由

レバンガ北海道のツイート

 4月1日はエイプリルフール、嘘をついてOKな日! どんな嘘をつこうかワクワクしていたのは小学生だけではない。多くの企業や団体も、同じようにネットにネタを提供するのが近年では恒例となっている。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、企業にとってのエイプリルフール企画について考えた。

 * * *
 ハトにピザを配達してもらう「ピザハト」をピザハットが開始! 劇団四季がリアルなジュゴンが登場する『リトルマーメイド』ならぬ『リアルマーメイド』を上演! キングジムがAI搭載「テプラ」開発! 実に夢に溢れた商品・サービスだが、これは毎年数多くの企業・団体がネットで行なう「エイプリルフール企画」である。

 これらの企画者には畏敬の念を感じざるを得ない。というのも、競争があまりにも激し過ぎ、話題となる企画数は限られるからである。それなのにそれなりのカネをかけ、各社毎年やり続ける根性に感服するのである。

 ネットにネタを提供する側からすれば「競争相手が少ない日に渾身のネタをブチ込む」方が目立つ。その意味でもはやエイプリルフールはPRには向いていない日なのだ。

「情報発信の時期」についてもう一つ。4月1日から数日は、新社会人・新入生に訓示めいたことを述べる者がネットには増殖する。「キミの前に広大な道が広がっている」といった前向きなものも多いが、「嫌になったら逃げてもいい」といったものも含まれる。訓示は、毎年成人式、卒業シーズンにも同様に大発生するが、訓示を述べるのであれば別の時が良い。

 2015年8月26日、鎌倉市図書館は、二学期の開始が死ぬほどつらい子どもは学校を休んで図書館に来るようツイッターで呼びかけた。そして「逃げ場所に図書館も思い出してね」と書いた。これが10万件以上のRT(引用)をし、テレビ等でも取り上げられた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン