「食パンは切った瞬間から劣化する」、「賞味期限が切れそうになってから冷凍しても手遅れ!」なんていう話しもありますが、せっかく一斤買った食パンを最後までおいしく食べられるマル秘のワザを紹介する。
◆Point1:選び方【角食か山食か…好みの食感で選ぶのが◎】
基本は『角食』と『山食』の2種類。角食は、ふたをして焼くことで、四角い形に。山食はふたをせずに焼くので、生地がふっくら山形になる。しっとりもちもち派は角食、ふんわり軽い食感が好みなら山食がオススメ。
山食は、生地が上に伸びることで、空気が入りサクッと軽い食感に。一方、角食は、もっちりした食感のものが多い。近年はふんわり系も登場している。
◆Point2:保存方法【翌朝以外の分は、その日のうちに1枚ずつ密封して冷凍する】
食パンは切った瞬間からどんどん風味が損なわれていく。翌朝の分まで切り分けたら、残りは1枚ずつ密封袋に入れ、しっかり空気を抜いて冷凍庫で保存を。それでも風味は逃げていくので、2週間ほどで食べきるのが目安。
◆Point3:解凍【厚切りは室内で30分解凍、薄切りは余熱で火を通す】
冷凍保存した食パンは、薄切りならば解凍せずそのままトースターへ。普段より1分長く焼き、2分放置して余熱で火を通す。厚切りの場合は30分ほど室内におき、半解凍してから普段通りトーストを。
◆Point4:焼き方【トーストする前に霧吹きで水分を加える】
食パンの両面に霧吹きで水をかけ、しっとりさせてからトースターへ。焼いている最中に水分が蒸発するのを防ぎ、しっとりと仕上げることができる。このひと手間で格段においしくなる。
◆Point5:切り込み【厚切りパンは切り込みを入れるとおいしさアップ!】
5枚切りよりも厚切りの場合、切り込みを入れることで口当たりが変化。切り込み部分が香ばしくなるので、サクフワの食感が楽しめる。逆に薄切りに切り込みを入れると単にぼそぼそしてしまうので、オススメしない。
・十字切り…定番の切り込みの入れ方。切り込みが少ない分ふんわり感が強め。
・3×3分割…サクサクした食感が楽しめる。バターが染み込みやすいのも特徴。
・斜め切り…ふんわり感は十字切りと同じくらいだが、ちぎりやすく食べやすい。
◆Point6:バター【バターの塗り方で2通りのおいしさが楽しめる】
焼く前にバターを塗り、薄く焦げ目がつくまでトースト。焼き上がったらさらに角切りバターをのせる。バターの風味がより強く感じられ、食パンのしっとりした食感がクセになるおいしさ!
もう一つの方法は、パンをトーストした後、冷やしたバターをスプーンなどで薄く削り、たっぷりとのせるというもの。食べている間にバターが溶け出し、アイスクリームが口の中で溶けるような、味の変化を楽しむことができる。
※女性セブン2018年4月19日号