芸能

“袖映えブラウス”が女子アナ衣装にぴったりの理由

朝ワイドの女子アナの流行服に注目(『グッド!モーニング』公式サイトより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、女子アナの衣装のトレンドを解説。

 * * *
 4月も2週目に入り、出演者が替わった朝ワイドやニュース番組などの現場も落ち着いてきたし、視聴者の皆さんの目も徐々に慣れてきていることだろう。

 在京局で、出演者の入れ替わりがもっとも激しかったのはフジテレビだろうか。週末のニュースも含め、同様だ。

 アナウンサーやキャスターだけではない。気をつけて見てみると気象予報士やコメンテーターの異動や入れ替えもあったりして…、新コーナーの仕切りや演者の役割などが本調子になるまで、あと1~2か月は必要かもしれない。

 さて、視聴者の皆さんの目が慣れるまで、スタッフが気をつけることの一つに、女子アナの衣装がある。

 朝ワイドではファッション誌のスタイリストの監修を仰いでいる番組もあるし、女子アナやキャスターを専門にやっているスタイリスト会社などと契約し、トレンドを押さえつつ、好感度の高いコーディネートを日々心掛けていると聞く。

 女性ニュースキャスターのはしりだったTBSの吉川美代子アナには衣装が自前だった時代があった。男性アナウンサーや男性キャスターもみな当時は自前のスーツで出ていて、色は紺かグレー。彼らはたとえ毎日同じスーツだったとしても、さほど問題はなかっただろう。

 だが女性の場合は別だ。隣に座る男性と同じ色味のスーツを着ていては「地味だ」と言われ、ちょっとでも明るい色のスーツにすると今度は「派手だ」とクレームがきてしまう。

 ブラウス一枚にしても、毎日白というワケにもいかず、吉川さんは同僚女性や後輩キャスターに、クリーニングに出す寸前のブラウスやスカートを借りて、「クリーニングをして返す」というシステムを考案。衣装をまわしていたと聞く。

 その後、平日のニュース番組に女子アナの出番が増えていくにつれ、番組全体にスタイリストが付き、出演アナウンサー全員の衣装の面倒を見てくれるようになったのである。

 MC席に座る女子アナには、週末に翌週一週間の衣装をスタイリストが提示。相談しながらコーディネートを決める光景が局内のタレントクロークやメイク室でよく見られるものだ。とはいえ、事件や訃報など、急なニュースにあわせた地味な衣装は常にロッカーに入っている。

 10年程前まで、女子アナの多くはジャケットを着ていたものだが、そこからはどんどん薄着になっていき、いまは真冬でも上はブラウス一枚というスタイルだ。

 これも“時代”といえるのだが、当初はシャツカラーのカッチリしたものをスカートやパンツにインする着方がメインだった。

 だがいまは、ノーカラーのチュニック風のものをオーバーブラウスにしたり、ボウやリボンなどがアクセントになったりしているタイプが選ばれることも多い。

 なかでも、一昨年の秋冬あたりからトレンドになっているのはフレアスリーブやボリュームスリーブなど、袖にデザインやアクセントがあるブラウスだ。

関連記事

トピックス

石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト