国際情報

中国の精子提供者、極端に毛髪が少ない人・非愛国者は不可

中国の精子募集キャンペーンで波紋

 中国の北京大学付属第3病院で、1人っ子政策の緩和に伴い、人工授精用の精子募集キャンペーンが4月初旬から5月23日まで実施されているが、その募集要項の中に、提供男性の条件として、「社会主義を愛し、中国共産党の指導に忠実な政治的に優秀な男性」などとの政治的な条項があることが分かった。

 精子バンクは世界各国でも珍しくはないが、提供男性に関して、このような政治的な条項があるのは中国だけとみられる。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。

 同病院の精子提供者(ドナー)の募集要項の条件は、身体的な健康と政治思考の2項目に分かれている。健康面では、ドナーは20歳以上。「毛髪が極度に少ない場合や色覚障害、あるいは極度な肥満は不適格な場合がある」と規定されている。

 一方の政治思考面については、募集要項には「当病院ではドナーについて、政治的な審査を行う場合もあります」としたうえで、「ドナーは社会主義祖国を愛し、中国共産党の指導を尊重する方が好ましい」と記載。さらに、「ドナーは党の職務に忠実であり従順。中華人民共和国の法律を順守し、いかなる政治的な問題にも関わっていないこと」と付け加えられている。

 審査には、医師のほか、病院の党委員会幹部が立会いの下で、ドナーに対して質問をすることになっている。この審査を通れば、精子が登録され、この時点で提供者は一律、200元(約3400円)が支払われる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

公選法違反で逮捕された田淵容疑者(左)。右は女性スタッフ
「猫耳のカチューシャはマストで」「ガンガンバズらせようよ」選挙法違反で逮捕の医師らが女性スタッフの前でノリノリで行なっていた“奇行”の数々 「クリニックの前に警察がいる」と慌てふためいて…【半ケツビラ配り】
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
日本一奪還に必要な補強?それともかつての“欲しい欲しい病”の再発?(時事通信フォト)
《FA大型補強に向け札束攻勢》阿部・巨人の“FA欲しい欲しい病”再発を懸念するOBたち「若い芽を摘む」「ビジョンが見えない」
週刊ポスト
2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子
《1円玉の小銭持ち歩く磯野貴理子》24歳年下元夫と暮らした「愛の巣」に今もこだわる理由、還暦直前に超高級マンションのローンを完済「いまは仕事もマイペースで幸せです」
NEWSポストセブン
ボランティア女性の服装について話した田淵氏(左、右は女性のXより引用)
《“半ケツビラ配り”で話題》「いればいるほど得だからね~」選挙運動員に時給1500円約束 公職選挙法で逮捕された医師らが若い女性スタッフに行なっていた“呆れた指導”
NEWSポストセブン
傷害致死容疑などで逮捕された川村葉音容疑者(20)、八木原亜麻容疑者(20)、(インスタグラムより)
【北海道大学生殺害】交際相手の女子大生を知る人物は「周りの人がいなかったらここまでなってない…」“みんなから尊敬されていた”被害者を悼む声
NEWSポストセブン
医療機関から出てくるNumber_iの平野紫耀と神宮寺勇太
《走り続けた再デビューの1年》Number_i、仕事の間隙を縫って3人揃って医療機関へメンテナンス 徹底した体調管理のもと大忙しの年末へ
女性セブン
チャンネル登録者数が200万人の人気YouTuber【素潜り漁師】マサル
《チャンネル登録者数200万人》YouTuber素潜り漁師マサル、暴行事件受けて知人女性とトラブル「実名と写真を公開」「反社とのつながりを喧伝」
NEWSポストセブン
白鵬(右)の引退試合にも登場した甥のムンフイデレ(時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野親方 弟子のいじめ問題での部屋閉鎖が長引き“期待の甥っ子”ら新弟子候補たちは入門できず宙ぶらりん状態
週刊ポスト
大谷(時事通信フォト)のシーズンを支え続けた真美子夫人(AFLO)
《真美子さんのサポートも》大谷翔平の新通訳候補に急浮上した“新たな日本人女性”の存在「子育て経験」「犬」「バスケ」の共通点
NEWSポストセブン
自身のInstagramで離婚を発表した菊川怜
《離婚で好感度ダウンは過去のこと》資産400億円実業家と離婚の菊川怜もバラエティーで脚光浴びるのは確実か ママタレが離婚後も活躍する条件は「経済力と学歴」 
NEWSポストセブン
被告人質問を受けた須藤被告
《タワマンに引越し、ハーレーダビッドソンを購入》須藤早貴被告が“7000万円の役員報酬”で送った浪費生活【紀州のドン・ファン公判】
NEWSポストセブン