プロ野球の埼玉西武ライオンズが4月16日現在、11勝3敗でパリーグの首位を走っている。1980年代から1990年代前半に圧倒的な強さを見せ、黄金時代を築いた西武ライオンズだが、2000年代に入ると優勝回数が少なくなって前回の優勝は2008年。今年は10年ぶりのVを狙う。
過去、1988年、1998年、2008年と「8」の付く年には優勝していることから、2018年の今年も大いに期待できるとファンの間では盛り上がっているらしい。さらに、もう1つ8の付く40年前の1978年は、球団が埼玉県所沢市に移転した年でもあった。
その40周年の節目を捉え、昨年11月15日、西武ホールディングス(以下西武HD)社長で株式会社西武ライオンズのオーナーでもある後藤高志氏は、メットライフドームの改修計画や周年イベントについて記者会見を行った。
ちなみに、現在のメットライフドームという球場名は2017年からで、これまで2005年にインボイスSEIBUドーム、2007年にグッドウィルドーム、2015年に西武プリンスドームと何度かネーミングが変わっている。さてその会見だが、後藤氏はこう語っていた。
「2005年か2006年ごろ、『球団は売却か』とメディアに書かれましたが、一貫して言ってきましたように、西武ライオンズはグループのイメージリーダーでありシンボルで、球団も2011年度から黒字化しています。今回は40周年ということで、初めて全面的な改修を行い、180億円という巨額投資になります」
改修は一言で言えば“ボールパーク化”で、バックネット裏やBOXシートなど観客席に手が入るほか、ドーム前広場の刷新や外周エリアの拡張、こども広場の設置、オフィス棟の新設、さらに室内練習場や寮の新設、西武第二球場のサブグラウンドやブルペン新設など多彩だ。改修工事は今年から2021年春にかけて行われ、主に1月から3月のオフシーズンに集中工事がなされる。