芸能

故・月亭可朝が明かしたストーカー規制法違反で逮捕の後日談

上方落語の”風雲児”だった

 コミックソング『嘆きのボイン』(1969年)で一世を風靡した落語家・月亭可朝が3月28日、急性肺線維症で亡くなった。80歳だった。

 カンカン帽姿での弾き語りが人気を博す一方、私生活も豪放磊落だった。2008年には元交際相手の50代女性に復縁を求める電話を繰り返し掛け、ストーカー規制法違反で逮捕されたが、その事件の“真相”を本誌・週刊ポストの〈オーバー60歳の「色懺悔」〉特集(2011年9月30日号)の取材でこう明かしていた。

「相手の女とは7年間、付き合っていた。ワシも女房がおり、相手の女性にも亭主がいるW不倫というやつや。ところが、その女がオレとは別の男と不倫して外泊したと聞いて、電話で叱ったんや。反省した様子がないし、そのうち電話口に出なくなったので何回も掛けた。それで女が怖くなって警察に逃げ込んで、逮捕されたわけや。警察もワシの名前を聞いて“あのエロ可朝や”と面白がって逮捕したんやろ(笑い)」

 この時の気持ちについて、「ワシもその女の亭主から横取りしたのに、それがまた別の男に寝取られたと思うと、“何しよるんや”という気持ちになる。男は勝手な動物やとつくづく思う」と振り返りながら、こんな“後日談”も話していた。

「罰金を払って警察を出たあと、2日後に町でその女にバッタリ会った。その足で酒を飲みに行って、その晩は女のところに泊まり、その後に1年間付き合ったんや。あとで刑事さんに“ヨリ戻しましたで。逮捕して後悔してるやろ”と挨拶に行ったら、困った顔をしてましたわ」

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