「最後のお別れ」となる弔辞を読み上げるのは、自分のことを本当によくわかってくれている人であってほしい──歳を重ねると、ふとそんな思いに駆られることがある。そこで本誌・週刊ポストが、各界著名人に「弔辞を読んでほしいのは誰か」と聞いてみた。
テレビコメンテーターや放送作家として芸能界で60年以上活躍し、「税金党」の党首などを務め政界に24年間身を置いた野末陳平氏(86)は、幅広い交友の中から、誰の顔を思い浮かべるのか──。
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本当は、お互いに「晩年の親友」と認め合っていた立川談志に読んでほしかったけど、彼には先立たれてしまったからね(2011年没)。
そう考えると、現実的には、20年も僕の秘書を務めてくれた海江田万里クン(69、立憲民主党最高顧問)だろう。僕には家族がいないから、葬儀や偲ぶ会の手配、マスコミにどう伝えるかといった死後の相談を4~5年前からしています。
ただ、身の程知らずの願望を言うなら、中曽根(康弘、99)さんにお願いしたい。中曽根さんには相当お世話になったと思っています。