体のラインがくっきり見えるセクシーなボディコン姿の女性が、ロングヘアーをかき上げ、バーのカウンターに座る。彼女がゆっくりと脚を組み替え始めると、カメラが迫り──。こんな“お色気シーン”が、NHKの朝ドラ『半分、青い。』(第15話)で放送された。
幼い時に病気で片耳の聴力を失ったヒロイン(永野芽郁・18)が、岐阜と東京を舞台に明るさを失わず成長していく青春ストーリーで、“NHKらしからぬ描写”が異彩を放っている。
ヒロインが住む街に、怪しげなテーマパークの開発話が浮上する。東京から派遣されたリゾート開発会社の女性社員を演じる“サトエリ”こと佐藤江梨子(36)が、地元の人が集うバーに立ち寄った際のシーンだ。
時代設定はバブル真っ只中。ボディコンにワンレンという出で立ちが、当時を知る男性視聴者に懐かしさを喚起させている。芸能評論家の三杉武氏はキャスティングの妙を指摘する。
「かつてグラビアアイドルとして活躍していたサトエリに、セクシーな衣装を着せ、“セルフパロディ”のような演出で視聴者を楽しませた。出産後、仕事をセーブしていた佐藤の久々の登場とあって、話題性も抜群です」