●作並温泉ゆづくしSalon一の坊(1964年~)
●緑水亭(1964年~)
※( )内は竣工年。
仙台市では、温泉旅館2軒のみが(I)に該当した。他の都市に比べて件数が少ないのは、東日本大震災をきっかけに耐震化が進んだことが理由の一つと推測される。だが、施設の悩みは深い。
「耐震改修計画は完了していますが、工事期間中は休館することになるので、現在、実施時期を検討中です」(作並温泉ゆづくしSalon一の坊)
「診断結果を受けて補修の必要性が明確になり、公表前に計画を練り始めました。しかし金額が金額なので、単年では厳しいのが現状。複数年を視野に、どのように耐震化を進めていくか、仙台市と打ち合わせていく予定です」(緑水亭・総務課)
大規模改修となれば、予算がかさむうえ、その間の客足も止まるだけに、難しい対応を迫られている。
※週刊ポスト2018年5月4・11日号