体重計に乗れば体脂肪率や筋肉量などから判断される「体内年齢」が表示され、脳トレの結果を見れば「脳年齢」が診断される……。年齢に関する指標は数あれど、いま一つピンと来ないのは、生活に直結していないからだ。もし、普段行なっている動作や日常生活の行動から“本当の年齢”=“日常生活年齢”がわかるとしたら──。
●ガスコンロの炎の大きさがわからなければ80歳以上
視力の衰えは、何を基準にすればいいか。『老人の取扱説明書』の著者で二本松眼科病院の平松類医師はこういう。
「60代以降は白内障の人が50%を超え、どんどん増えていきます。白内障が進むと青色は見えづらくなるので、ガスコンロの青い炎を見て、炎がよく見えなければ目の年齢は80歳以上といえます」
統計的には料理の火加減は70代までなら上手く調整できる、ということになるのだ。
●目から30cm以内に雑誌を近づけても読めれば40歳以下
早い人なら40代から進行する老眼。
「雑誌に30cm以内に近づいて文字が読めれば、老眼ではありません。目の年齢は40歳以下でしょう」(前出・平松氏)