村井俊治・東大名誉教授が会長を務める民間会社JESEA(地震科学探査機構)が、この3月から実用化したAI(人工知能)による地震予測。本誌・週刊ポスト3月12日発売号に掲載した第1回予測は大反響となった。今回はその「最新版」をお届けする。
AIに2005年~現在までの電子基準点データをすべてインプット、最新の電子基準点の動きと照合して、村井氏の理論をもとに異常変動を察知。地震発生リスクを割り出す。
同予測は全国を30か所に分けて予測する。「震度4以上の地震が3か月以内に発生するリスク」を0~5の6段階評価で分析した。
「予測対象は震度4以上ですが、レベル4~5は震度5以上の大地震になる可能性も高いゾーンといえます」(村井氏)
「レベル5(極めて高い)」となったのは、東北地方太平洋沿岸の3つのゾーンと九州北部ゾーンだ。各エリアの代表的な電子基準点は岩手、仙台、日光、熊本となっている。
首都圏にほど近い伊豆諸島、九州全域から中国地方西部が次に危険度の高い「レベル4」となっている。各エリアの代表的な電子基準点は三宅、萩(山口)、福岡、鹿児島だ。