ビジネス

会社のセクハラ考 女性部下の服装をどう注意すべきなのか

悪質なセクハラ行為は懲戒解雇の理由になることも

 財務省の前事務次官や厚生労働省の健康局長、そして群馬県のみなかみ町長などセクハラ問題が後を絶たない。「セクハラ罪という罪はない」と開き直る発言も飛び出す始末だが、一般企業ではすでにセクハラ行為は立派な懲戒処分の対象となっている。社会保険労務士の稲毛由佳さんが、男女間、世代間で認識の差がある「セクハラ該当ライン」を指南する。

 * * *
 セクシュアルハラスメントとは、性的な言動により、職場環境が悪化する、能力が発揮できない、または自分の意に反する性的言動を拒否したことで、業務上の不利益を受けることをいいます。

 男女雇用機会均等法でセクハラ防止が定められたのは、1997年のこと。まだ20年強の歴史しかありませんが、入社の時からセクハラ教育を受けてきた20代~40代前半の世代と、社会人になってしばらくたってから後付けでセクハラ教育を受けた40代後半以降の世代とでは、セクハラに対する大きな世代間ギャップがあります。

 40代後半以降の世代の上司が「このくらいは大丈夫だろう」と思っていることは、20代~40代前半の部下の世代からすれば、大抵セクハラです。

 セクハラに該当するか否かは、相手の受け止め方次第とよく言われます。確かに、セクハラの判定は、相手が不快に感じたかどうかが大きな判断ポイントとなります。しかし、この「人による」という感覚が、間違いのもとです。

 どのような性的言動であれ、仕事上、必要ではないものは、すべてセクハラに該当します。人による違いがあるとすれば、セクハラを受けた人が被害を訴え出るか否かの差でしかありません。

 セクハラの代表的な言動が、福田淳一前財務事務次官の女性記者への「おっぱい」発言のような性や身体上のことに関するストレートな言動です。これは一発で“アウト”です。

 ただし、身だしなみや服装に関する指摘は、セクハラにも業務上必要な注意にもなりうることを知っておいたほうがいいでしょう。

関連記事

トピックス

田中圭と15歳年下の永野芽郁が“手つなぎ&お泊まり”報道がSNSで大きな話題に
《不倫報道・2人の距離感》永野芽郁、田中圭は「寝癖がヒドい」…語っていた意味深長な“毎朝のやりとり” 初共演時の親密さに再び注目集まる
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン