元TOKIOの山口達也(46才)による一連の騒動。山口は、肝臓を休めるための入院から退院したその日に酒を飲み、番組共演で知り合った女子高生を自宅に呼び出し、無理やりキスをするなどしたという。アルコール依存症の疑いがあるともいわれているが、実は別の病に悩んでいた。
「山口さんはアルコール依存症の疑いがあると報じられていますが、本当の病名は『双極性障害』、いわゆる『躁鬱病』だそうです。マライア・キャリーも先日、17年間も双極性障害に苦しんでいると初告白しました。日本で『鬱病』の患者数は500万人いるといわれています。山口さんももう6~7年は前から苦しんでいるそうです。この病気のため精神が不安定になったことが、今回のさまざまな出来事の根幹にあります」(音楽業界関係者)
◆「現実の自分」と「理想の自分」とのギャップ
『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)で大自然と向き合い、福島の再興に体を張る姿から、爽やかで漢気のあるイメージの山口だが、その裏側では人知れず心の病に苦しんでいた。
「山口さんは5年以上前から躁鬱に苦しみ、入院していたこともあった。精神的に不安定になり、お酒に頼ってしまってトラブルになることもありました」(山口の知人)
躁鬱病とはいかなる病気か。精神科医の片田珠美さんが解説する。
「躁鬱病の正式名称は『双極性障害』で、躁状態と鬱状態を繰り返すことが特徴です。落ち込む時はすごく落ち込み、元気な時はカラ元気でハイになります」
一般に躁鬱病にかかりやすいのは、「真面目で人の評価を気にするタイプ」という。
「典型的なのが真面目で自分に与えられた役割を忠実に果たそうとして、他人からどう見られているかを人一倍気にする人です。その評価がちょっとでも悪いとものすごく落ち込みます。山口さんはテレビで農業をしたり朝の情報番組の司会をしたりして、周囲にいいイメージを与えていました。他人からの評価を気にするあまり、対外的によいイメージを無理をして作ろうとしていたのかもしれません。そのため、現実の自分と理想の自分とのギャップが大きくなったことが、躁鬱病を発症した一因と考えられます」(片田さん)
さらに病気を悪化させた大きな要因は、山口が「孤独」であったことだ。
「躁鬱病から回復するためには、周囲からのサポートが不可欠です。山口さんのケースでは、約2年前に離婚して家族の支えを失ったことが病の進行に大きく影響したと思われます」(片田さん)
◆支えだった家族との離婚で陥った「負のスパイラル」
山口は1999年に知人の紹介で出会った5才年下のA子さんと交際を始め、2004年には神奈川県鎌倉市の豪邸を購入して同居を始めた。2008年にはTOKIOの全国ツアー日本武道館公演でA子さんとの入籍を報告。同年5月に第1子となる長男、2010年9月に次男が誕生した。
「当時は鎌倉の海岸で趣味のサーフィンをする山口さんをよく見かけました。小さな子供を抱えた奥さんと家族4人そろって地元の商店街で買い物をしていたこともあり、アイドルなのに気取らず仲のいい一家だなと微笑ましかったです」(地元住民)