栃木県宇都宮市から北東へ約13km、東京ドーム54個分という広大な敷地の「御料牧場」では、皇室用の乗用馬・輓用馬の飼育のほか、両陛下や皇太子ご一家の普段の食卓にのぼり、宮中晩餐会で振る舞われる肉や卵、野菜の生産が行われている。
秋篠宮ご一家は5月3~5日の3日間、御料牧場に滞在された。それは3~6日まで3泊4日で静養された皇太子ご一家と日程を合わせてのものだった。
「2004年の皇太子さまの『人格否定発言』に秋篠宮さまが公の場で苦言を呈されたことを発端に、両家の間には軋轢があるといわれてきました。また、何かと比較される雅子さまと紀子さまを“ライバル関係”と見てしまう周囲の存在もある。それだけに、わざわざ同じ場所でご一緒に静養されるのは大変珍しいことです。陛下の退位、皇太子さまの即位まで1年を切り、公務の引き継ぎや分担のほか、今後の皇室活動についてじっくりと話し合う機会を持とうとされたのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)
5月3日午後2時半過ぎ、新幹線でJR宇都宮駅に降り立たれた皇太子ご一家を、地元住民など約1000人が盛大に出迎えた。
「集まった人に向け、雅子さまは、“どちらから来られたのですか”などと気さくに話しかけられていました。多くの人の視線に晒されることが苦手と囁かれてきた雅子さまですが、そんな様子は微塵も感じられず、隣の愛子さまとご一緒に笑顔を見せられていました。静養に向かわれる東京駅でも、窓際の席に座られた雅子さまと愛子さまは、新幹線が動き出してからもホームに居合わせた人に手を振られていました」(皇室記者)
静養中、散策や飼育している動物と触れ合われたほか、牧場内にある動物の慰霊碑に足を運ばれるなど、充実した時間を過ごされたという。皇太子ご一家は、牧場内の貴賓館に、秋篠宮ご一家は外交団休所という建物に宿泊された。
「もともと皇族が静養・宿泊される場所として作られていないので、貴賓館にご両家が宿泊するのは手狭。貴賓館と外交団休所はわずか200mほどの距離にありますから、ご両家がご一緒のお時間をもつことも容易です」(前出・皇室ジャーナリスト)
宮内庁関係者が、「ふた家族お揃い」の内幕を打ち明ける。