芸能

就活にも役立つ、テレビ局“直営”アナウンススクール

テレビ局のアナウンススクールが盛況(テレ朝アスクHPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、テレビ局“直営”のアナウンススクールに注目。

 * * *
 現在、『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)に主演している岩田剛典が慶應義塾大学在学中に日本テレビのアナウンサー試験を受けていた話は複数のバラエティー番組でネタにされている。

 その中の一本、『1周回って知らない話』(同)の中で、岩田は、「失礼だった」と反省をこめて振り返りつつ、その理由を「一般企業の入社試験に比べて圧倒的に時期が早かったため、力試しのつもりで受けた」と明かした。

 ちなみに、もしも合格していたら同局の徳島えりかアナと同期になっていたそうだ。

 確かにアナウンサー試験というのは一般企業はもちろん、テレビ局内の他部署と比較しても早く、「青田買いではないか」と言われかねない時期に内定が出るものだ。

 在京局でも、「初鳴き」(“声出し”とも呼ばれる=初めてオンエアに声がのること)がレギュラー番組に直結するようなケースが増えているし、地方局では入社を待って、すぐに看板番組のアシスタントに就くような女子アナもいる。

 当然、研修期間も前倒しとなり、かつては「色がついている」と嫌われていた“アナウンススクール卒”の学生たちが有利となる。

 そのアナウンススクールも、いつ頃から通うのがベストかという“逆算”まで存在する。アナウンススクールで勉強しすぎると、自分の読みに酔ってしまい、妙なイントネーションがついたり、喋り出しに「厳禁」とされる、小さな「え」がついてしまったりするのだという。

 確かに、喋り出しに「え」をつけると、読みがうまく聞こえているのではないかという錯覚に陥り、本当にそれが癖になってしまうアナ予備生がいるらしい。

 アナウンススクールは、その昔は『東京アナウンスアカデミー』なる老舗があり、その後、著名なフリーアナウンサーが筆頭に名を連ねる芸能プロダクションが経営するスクールが続々増えていき、現在は、在京テレビ局の冠がついたアナウンススクールが花盛りだ。

 草創期のアナウンススクールにもテレビ局やラジオ局から職人気質のアナウンサーが講師に訪れ、厳しい指導をしていたものだが、テレビ局直営のアナウンススクールは、テレビでよく見て知っている人気アナが講師に名を連ねることで人気である。

 なかでも、1999年、テレビ朝日の100%出資によって設立された『テレビ朝日アスク』は、1000名以上の卒業生が全国のテレビ局、ラジオ局で活躍。6年連続で放送局内定者が100人超の「合格実績No.1スクール」なのだという。

 歴代の校長やゼネラルマネジャーは、松苗慎一郎氏、川瀬眞由美氏、松井康真氏、寺崎貴司氏…と、同局の看板番組やニュース、朝ワイド、夜ワイドのMCとして人気を博したお馴染みのアナウンサーばかりだ。

関連記事

トピックス

大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト