これに対して、最初は我慢していた王さんも精神的に追い詰められていき、学校に行かなくなり、1日中ベッドに伏せるようになり、自殺することまで考えるなど追い詰められていった。しかし、両親の激励などもあり、立ち直り、無事に高校を卒業。
その後就職したが、それでも、なおも執拗に江による誹謗中傷は続き、王さんの堪忍袋の緒が切れ、温嶺市の裁判所に江を訴えることに。裁判の結果、江に禁錮3カ月の実刑判決が下された。江は控訴しなかった。
これについて、王さんは中国ラジオ局の取材に対して、「インターネットを通じての誹謗中傷やサイバー暴力を受けても絶対に屈することなく、自分自身の権利と利益を守る覚悟があれば、必ず乗り越えることができることを今回の裁判で学んだ」などとコメントしている。
中国ではここ数年、ネットを通じた被害が多くなっており、中国政府は2013年9月、インターネット上の流言に対する取り締まりを強化し、インターネット利用者がいわれのない中傷や、国益を損なうようなデマ情報の書き込みを行った場合、それが5000回閲覧されるか、500回転送されると、3年以下の禁固刑に処されることになっている。